【バレー】アルテミス北海道が現行メンバー最後のファン感謝祭。成田郁久美監督「笑顔で見送ってほしい」、松田莉子主将「みんながいたから、ここまで頑張ってこれた」 V3女子
バレーボールV3女子のアルテミス北海道は23日、北広島市総合体育館(北海道)にてファン感謝祭を行った。 23-24シーズンからVリーグに参入した同チームは、現行開催方式のVリーグでは最初で最後となるV3女子のカテゴリーに所属し、2位でシーズンを終えた。 その後、3月12日に成田郁久美監督(96アトランタ/04アテネ五輪代表)ら5名のスタッフと、奥山優奈ら5選手の退団を発表。続いて21日には松田莉子主将ら9選手とスタッフ1名の退団を発表し、V3を戦った選手全員が退団という異例の事態となった。 その2日後に行われたファン感謝祭では最初に成田監督が挨拶。「皆さんが愛してくれたアルテミス北海道というチームは、バレーボールが大好きなチームでした。多分、応援してくださっている時にも悲しい顔や苦しい顔より笑ってる顔をたくさん見ていただいたと思っていますので、最後も笑顔で終わりたい。選手たちは次の道に行くことになりますので、ぜひ皆さんもいろんな思いはあると思いますが、最後は笑顔で見送っていただけたら嬉しく思います。3年間たくさんの応援ありがとうございました」と語った。
続いて紅白戦、個人賞受賞選手インタビュー、ゲームなどでファンとともに楽しい時間を過ごした後、サイン会、プレゼント抽選会を経て、退団セレモニーを行った。 最後に松田莉子主将が挨拶を行い、次のように話した。 「今日は、皆さんもいろんな思いがある中、会場まで足を運んでいただきありがとうございます。 このような決断に至るまで私自身もすごく葛藤しましたが、自分たちでつくりあげた大好きなアルテミス北海道を大好きなままでいるための決断なので、後悔はしていません。 私たちは応援し、サポートしてくださっているスポンサー様やファンの皆様、未来ある子どもたちに結果で恩返ししようと今日までやってきました。なので、このような結果になってしまったこと、本当に申し訳なく思います。 ここまで試合などで結果を出してこれたことや、少しずつ認知度も上がってきたのは、皆様のお陰だと思っています。 そして、創設からここまで私たちを育ててくれた、イクさん(成田監督)はじめ、スタッフの皆さんにも本当に感謝しています。私たちをいちばん近くで支えてくれて、最後まで守ってくれてありがとうございました。 選手のみんなも、頼りない私を最後まで支えてくれて、最高の景色を見させてくれて、いつも笑わせてくれて、そして何よりアルテミス北海道に来てくれて本当にありがとう。私はみんながいたから、ここまで頑張ってこれました。 もう私も30歳ですが、まだ動ける。あと1年でもいいから、みんなと同じ目標に向かって頑張っていきたいとリーグが終わりに近づくにつれ強く思うようになっていました。そう思えたのも、このチームだからです。 なので余計に悔しいというのが本音ですが、これからは、前を向いてそれぞれが進む道を、私は全力で応援したいと思いますし、皆さんも応援していただければ嬉しく思います。本当にこれまで応援してくださり、ありがとうございました」