車の窓からワンちゃんの顔「一瞬で肝が冷えた」 事故の危険性も、法的に問題ない?
●ペット用グッズで安全確保
犬を車両に同乗させる際の適切な安全対策として、まず、クレートやキャリーケースを用いて犬を車内で固定する方法が推奨されます。 これにより、急ブレーキや衝突時に犬が車内で飛び出すことを防ぎ、犬自身の安全を確保することができます。 さらに、ペット用のシートベルトやドライブボックスの使用も有効です。 これらの装置を使用することで、犬が車内で自由に移動することを防ぎ、運転者の注意を削ぐリスクを軽減できます。これにより、運転者の集中力が保たれ、安全運転の確保につながります。
●求められる慎重な配慮
先述の通り、日本の法律ではペットに対するシートベルトの装着義務はありません。 しかし、法的義務がないからといって、安全対策を怠るべきではありません。むしろ、ペット用のシートベルトやクレートの使用を積極的に検討することが、愛犬の安全と運転者の安全を守るために極めて重要です。 これらの対策を講じることで、万が一の事故や急停止の際に犬の負傷を防ぐとともに、犬が運転者の行動を妨げるリスクを最小限に抑えることが可能です。 こうした安全対策を怠ることは、結果として重大な事故を引き起こす要因となり得るため、慎重な配慮が求められます。
●犬を載せる時は安全対策が不可欠
日本におけるペットの法的地位は「物」としての扱いにとどまりますが、犬を車内に同乗させる際には、道路交通法等の関連法規を遵守しつつ、適切な安全対策を講じることが不可欠です。 犬をクレートやペット用のシートベルトで固定することで、運転者および同乗者の安全を確保し、交通事故のリスクを低減することが可能です。 愛犬とのドライブを安全に楽しむために、法律と安全対策に十分な注意を払うことが重要です。
【取材協力弁護士】 和氣 良浩(わけ よしひろ)弁護士 平成18年弁護士登録 大阪弁護士会所属 近畿地区を中心に、交通・労災事故などの損害賠償請求事案を被害者側代理人として数多く取り扱う。 事務所名 :弁護士法人ブライト 事務所URL:https://law-bright.com/