「光る君へ」彰子さま役でブレイク、見上愛の意外な素顔 仕事をした映画監督は「オッサンぽい性格と感じることも(笑)」
「オッサンぽい性格」
見上と仕事を共にした映画監督の熊坂出氏に聞くと、 「私が初めて見上さんと出会ったのは、まだ彼女が20歳になる前の頃でした。映画『プリテンダーズ』の主演・小野花梨さんの相棒を探していたんですが、見上さんは若いのに、“もっと私にかまって”というような幼い自己主張や余計なプライドがないので、作品でも主役を立てる態度に徹してくれました。私のような大人の世代と話していても、相手のことを理解しようという姿勢なんです」 これは演者として必須の条件だとも熊坂氏は言う。 「演劇は基本的に相互理解。相手のセリフを聞いて何を要求されているのか、理解しながら受け答えしていくものですが、彼女は最初からそれを理解して演じていました。普段は元気でおしゃべりな子でもありますが、大人とキチンと意思疎通できる。サバサバしてオッサンぽい性格だなと感じることもあります(笑)」 平安貴族の世界と同じく、嫉妬が渦巻く芸能界でも生き残る逸材となれるか。
「週刊新潮」2024年10月10日号 掲載
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