東大生語る「算数が解けない」時の“NGな教え方” じっくり解くかせるか、速く答えを教えるか
そして、算数だけではなく数学においても、「ゆっくり・じっくり」ではなく「とにかく速く・多くの問題に慣れる」ような勉強をしていたという東大生が大半です。 なぜ、算数・数学の問題は「じっくり」よりも、スピード感を重視したほうがいいのでしょうか。これについて、漫画『ドラゴン桜』ではこのように説明されています。 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
いかがでしょうか? 要するに、算数や数学は、最初から論理的に理解しようとしないほうがうまくいく、ということですね。「論理的に理解しろというのは土台無理なのだ」という数学の柳先生の言葉が、「じっくり」ではいけない理由を端的に表していると思います。 たしかに、よく考えてみると、「1+1=2なのはなぜ?」と言われても難しいですよね。「(-1)×(-1)=1なのはどうして?」と聞かれてもうまく答えられない人が多いと思いますし、「0に何をかけても0になる」って、考えてみるとよくわからないという人も多いと思います。
数学をきちんと勉強している人であっても、ほとんどの人は論理的に説明できず、そういうものだと思って、計算しているのです。 逆に言えば、1+1=2を何度も何度も計算したうえで、「どうして、1+1=2なのか」ということを突き詰めて考えればいいのです。 ■公式を丸暗記したうえで成立する理由を理解 数学の公式もそうです。東大生に数学の勉強法を聞くと、大体の人が、まずは公式を丸暗記して、問題が出たら反射的にその公式を使って答えられる状態にしています。問題の解き方に慣れたうえで「じゃあ、この公式ってなんで成立するんだろう? どんな証明をすればいいのかな?」ということを考えて、理解していたという人がほとんどです。結局、何度かその公式を使った経験がないと、「なぜその公式が成立するのか」も考えられないですよね。