開始6分でDF退場も見事な戦い。「物凄いマジメ」な世代の宮崎日大は冬に雪辱へ
[6.1 インターハイ宮崎県予選決勝 宮崎日大高 1-3 日章学園高 いちご宮崎新富サッカー場] 【写真】日向坂46メンバーがサポ姿で現地観戦「可愛すぎて二度見した」「美しさで溢れてる」 試合開始6分でDFの要が退場。宮崎日大高はそこから10人での戦いを強いられたが、見事な戦いを見せた。まずはを守りを固めて日章学園高の攻撃に対応。だが、守り一辺倒になることなく、鮮やかにマークを剥がす10番MF秋末翔也(3年)や左利きのプレーメーカーMF渡邉星渚斗主将(3年)、強靭なFW山岡俊之(3年)を軸にボールを繋いで攻め返して見せた。 前半22分に相手のサイド攻撃への対応が遅れて失点。前日に鵬翔高と延長戦、PK戦まで戦っているチームは疲労もあったはずだが、その後立て直し、11人の相手に対して走り負けていなかった。さらに後半開始から攻撃のギアを上げ、ボランチのMF清水璃一(3年)やDF渡瀬順大(3年)が前線を追い越す動き。そして、渡邉が思い切り良く左足シュートを放った。 田野矩大監督は「この子たちって、物凄いマジメっていうか。キツイ練習をずっとできるんで。今年も、実はめちゃめちゃ走ってきたんですよ。この2か月間」。数的不利の負担は大きく、後半は足を攣らせる選手も。だが、ゴール裏の控え部員、またスタンドの家族の声にも後押しされ、選手たちは試合終盤も良く走った。 ゴール前でシュートコースを消し、こぼれ球をかき出すなど粘り強い守備も続け、残り5分を切るまで1点差を維持。後半32分にショートカウンターから失点し、さらに1点を奪われた。だが、ラストプレーまで戦い続けたチームは、交代出場MF小濱良英(3年)のドリブルシュートで意地の1得点。「最後までほんと、戦わせようと思っていた」という田野監督も選手たちが奪い取った「最後の執念の1点」を讃えていた。 今年は、指揮官が「マジメに一生懸命やる。チームワークがあって、ハードワーク絶対できます」という世代。夏の期間を大事に過ごし、冬はこの日2得点を奪われたU-19日本代表FW高岡伶颯主将(3年)擁する日章学園を止めて、全国切符を勝ち取る。