「アイリに驚かされた」敵国メディアも評価したサーブ “大接戦”の第4セット「日本はうなだれることはなかった」【パリ五輪】
2012年ロンドン五輪の銅メダル以来12年ぶりのメダル獲得を目指すバレー女子日本代表(世界ランク7位)は、現地時間7月28日に同4位のポーランドとパリ五輪1次リーグ初戦を戦い、セットカウント1-3で敗れた。ネーションズリーグ1次リーグでも0-3で敗れている相手にリベンジを果たすことはできなかった。 【画像】セーヌ川で行われたパリ五輪・開会式の模様をお届け!ジダンとナダルの共演やレディ・ガガの起用、セリーヌ・ディオンに生首の歌唱も 第1セット序盤は点の取り合いの中、9-11と2点リードされてタイムアウトを取ると、この試合、両チーム最多となる26得点をマークした古賀紗理那のスパイクなど、3連続得点を挙げて16-15と逆転に成功した。 対戦国のポーランドメディア『Interia』は、日本との第1セットに付いて「日本は予想通り序盤から素晴らしいディフェンスを見せたが、ポーランドはスティシャクが得意とするポイントブロックで応戦した」と振り返った。 さらに「時間の経過とともに、ポーランドのアタッカーも明らかに攻撃を向上させたが、この試合でのポーランドの欠点はボールのレシーブだった」と指摘し、「最終的に最小限のアドバンテージを築いたのは日本だった」と分析すると、「このセットから投入されたアイリ・ミヤベに驚かされた」と、見事なサービスエースを決めるなど、サーブで投入されてチームに流れを引き寄せた宮部藍梨を称えていた。 日本はこのセットを25-20で先取したものの、第2、第3セットを連取されて苦しい展開に。それでも同メディアは「日本はうなだれることはなかった」とした。 第4セットの出だしは3点をリードして優勢に立っていた日本だが、ポーランドが反撃して中盤は点の取り合いになると、16-13で3点差に広げられて日本がタイムアウトを取る。その後、山田二千華が最初のサービスエースを決めると、さらに宮部もブロックポイントを挙げて食らいついた。 関菜々巳が必死にレシーブし、古賀のスパイクなどで粘りを見せるなど「日本が23-23の同点に追いついたため、興奮冷めやらなかった」と同メディア。“大接戦”の末に26-28で日本は敗れたが、対戦国の日本に対して世界ランク4位のポーランドが苦しめられたことを伝えていた。 1次リーグは、各組上位2か国と3位のうち勝利数、勝ち点、セット率、得点率などの成績による上位2か国の計8カ国が準々決勝に進出することになっている。日本は残り2試合、日本時間8月1日に世界ランク2位のブラジルと対戦。同3日は同20位のケニアと対戦する。 12年ぶりのメダル獲得を目指して戦う日本。敗れはしたものの、今回の第4セットのように最後まで諦めない姿勢が光った。次戦も強豪国のブラジル相手だが、果敢に立ち向かってほしい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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