中山大障害覇者ニシノデイジーが引退 西山牧場で種牡馬入り
21日の中山大障害を2年ぶりに制し、JG1・2勝目を挙げたニシノデイジー(牡8歳、美浦・高木)が現役を引退して、西山牧場で種牡馬入りすることが22日、馬主である西山茂行氏のオフィシャルブログで発表された。 【写真】背中には五十嵐じゃない かつてのパートナーも勝利を祝福 同馬は18年7月の函館でデビュー。2戦目から未勝利-札幌2歳S-東スポ杯2歳Sと3連勝を飾り、続くホープフルSではサートゥルナーリアの3着。一躍クラシックの有力候補として注目された。その後は低迷する時期もあったが、22年5月に障害へ転向。すると、同年の中山大障害を制し、ジャンパーとして再び脚光を浴びた。通算32戦6勝(うち障害12戦3勝)。 平地&障害で重賞を制しただけでなく、2歳から8歳まで現役生活を送る“無事是名馬”のお手本だった。祖母ニシノミライは、母がニシノフラワーで父がセイウンスカイという生粋の西山牧場血統。西山氏は「西山牧場が産んだ最高傑作のセイウンスカイの血を繋げるのはこの馬しかいません。西山牧場を救った桜花賞馬ニシノフラワーのクロスを作れる馬はこの馬しかいません」と記した。ハービンジャーの後継種牡馬としても注目されそうだ。