【MLB】レンジャーズがクリス・ヤングGMと複数年の契約延長 今季が契約最終年 編成本部長への昇進も決定
球団史上初のワールドシリーズ制覇の立役者であるレンジャーズのクリス・ヤングGMは、来季以降もフロントオフィスのトップを務めることになった。日本時間9月14日、レンジャーズはヤングGMと複数年の契約延長を結んだことを発表。ジョン・ダニエルズの解任後空席となっていた編成本部長への昇進も決定した。テキサス州ダラス出身のヤングは2020年12月に地元球団レンジャーズのGMに就任。ダニエルズ解任後はフロントオフィスのトップとなり、2023年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたが、ダニエルズの編成本部長の肩書を引き継ぐことになった。 【動画】レンジャーズのクマー・ロッカーがデビュー戦で好投を見せる ヤングGMは就任後、コリー・シーガーやマーカス・セミエンといった大物選手をFAで獲得。ほかにもネイサン・イオバルディやジェイコブ・デグロムを獲得してチームを強化したが、最大の補強はすでに引退していた名将ブルース・ボウチーを現場復帰させたことかもしれない。レンジャーズは昨季、名将ボウチーのもとでワイルドカードを獲得し、球団史上初となるワールドシリーズ制覇を成し遂げた。 レンジャーズのレイ・デービス・オーナーは「クリス・ヤングがこの4年間でテキサス・レンジャーズの球団組織に与えた影響は、計り知れないくらいに大きい。彼のリーダーシップとビジョンはワールドシリーズ優勝を初めてアーリントンにもたらすうえで重要な役割を果たした。彼は毎年、安定した勝利をファンにもたらすことに情熱を注いでいる」とヤングGMの手腕を称賛。「スカウトから選手育成部門、メジャーリーグのチームに至るまで、我々の野球事業グループは今後長年にわたってクリス・ヤングが指揮を執ることで、素晴らしい成果を上げることができるはずだ。今後も一緒に仕事ができることを楽しみにしている」と期待を寄せた。 ヤングGMはロイヤルズ時代の2015年に選手としてワールドシリーズ制覇を経験しており、選手とGMの両方で世界一となったのは1950年以降3人目。また、元メジャーリーガーがフロントオフィスのトップとしてチームをワールドシリーズ制覇に導くのは2005年ホワイトソックスのケニー・ウィリアムス以来18年ぶりだった。 ヤングGMは「テキサス・レンジャーズの球団組織は私にとって特別な場所であり、ここで始めたことを継続し、発展させていくことを楽しみにしている」とコメント。「地元球団でワールドシリーズ制覇を成し遂げることは非常に大きな興奮だったが、我々の目標は毎年プレーオフ争いができるチームを作ることだ。レイ・デービスが私を信頼してくれたことに感謝しているし、このミッションを成功させることができると確信している」と意気込みを語った。