さぬき市で発掘の恐竜化石は植物食恐竜「ハドロサウルス類」の背骨と判明【香川・岡山】
約40年前、さぬき市で発掘された恐竜の化石が、「ハドロサウルス類」という植物食恐竜の背骨であることがわかりました。 岡山市の岡山理科大学などの研究チームが発表したものです。それによりますと、1986年にさぬき市多和地区で発掘された恐竜の化石は、「ハドロサウルス類」という植物食恐竜の背骨だったということです。 化石は、丸亀市のアマチュア研究家、金澤芳廣さんが、約7000万年から8000万年前の地層で発掘しました。2016年に香川県内で初めての恐竜の化石と確認されていましたが、種類は分かっていませんでした。 今回、CTスキャンによる断面や内部構造の解析、国内外の標本との比較によって断定したということです。 研究に当たった岡山理科大学の林昭次准教授は、「さぬき市に恐竜が生息していたことが明らかになった」としたうえで、「当時のハドロサウルス類の分布を知るうえで重要な手掛かりになる」と話しています。
岡山放送