自宅から遠隔でカフェ店員に 分身ロボットがかなえる夢の店オープン
障害や難病などで外出して働くことが困難な人たちが、自宅などから遠隔でロボットを操作して接客する「分身ロボットカフェ」が期間限定で名古屋にオープンした。障害の有無にかかわらず、あこがれのカフェで働きたいと願う人たちの背中を押す企画だ。 【写真】テーブルで接客をする分身ロボット=2024年10月31日午後1時51分、名古屋市中区栄1丁目、松永佳伸撮影 17日までの期間限定でカフェがオープンしたのは、「リッチモンドホテル名古屋納屋橋」(名古屋市中区栄1丁目)。 注文などテーブルでの接客は高さ23センチの小型ロボット「OriHime」が担い、配膳は高さ120センチほどの移動型ロボット「OriHime―D」が担う。ロボットを開発し、障害がある人たちの新たな働き方を模索する「オリィ研究所」(東京)による企画だ。 接客ロボットを、遠隔で操作するのは「パイロット」と呼ばれる難病や障害、家庭の事情で外出が難しい人たち。自宅からパソコンやタブレット端末などを通じて会話し、ロボットの手を動かしたり、顔の向きを変えたりしながら客をもてなす。
朝日新聞社