折り目がつけにくい→開きやすい 投票用紙の開発は逆転の発想で 今では当たり前の即日開票が可能に
福岡市選挙管理委員会・事務局 廣瀬隆 選挙課長 「こちらが実際の投票に使う投票用紙と同じ素材でできている模擬投票用紙になります。特殊な素材で折り曲げても開きますし、破れないようにできています。」 RKB 三浦良介記者 「こうやって四つ折りにして、投票しても・・・あっ、すぐ開きますね。」 福岡市選挙管理委員会・事務局 廣瀬隆 選挙課長 「開票した段階ですでに紙が開いていますので、紙を開く作業がなくなり効率的になったと考えています。」 また、表面に目に見えない細かい凹凸を施し鉛筆の芯がしっとりと吸い付くような独特の書き心地にもこだわりました。 さらに、表と裏で摩擦係数を変えたことで、計数機での読み取りもスムーズになりました。 ■2倍のコストが課題だった 全国に先駆けて福岡市が導入し、投票日の翌日に行っていた開票作業をその日のうちに可能にしたユポの投票用紙ですが、当初は費用面が課題でした。 当時の福岡県の選挙管理委員会・担当者 「確かにユポ紙は「開票の時に便利だ」という話は聞いておりますけど、2倍以上コストがかかるということで、今回については従来通りの投票用紙を採用します」 ただ、作業の効率化に加え、職員の深夜手当などの費用を削減出来ることもあり、今では国政選挙だけでなくほぼすべての自治体でユポの投票用紙が使用されています。 ユポ・コーポレーション 鹿野民雄 部長 「全部で6種類ございまして、突然の解散に備えまして、常に一定量の在庫を持っています。当社は特段影響はございませんでしたが、印刷会社とか選挙管理員会は、今回は非常に大変だったと思います」 内閣発足から8日という戦後最短の解散で選挙戦に突入した今回の衆議院選挙。 福岡県選挙管理員会は「選挙のスケジュールがタイトで、投票用紙の印刷や発送作業などがいつになく大変だった」と話しています。 ■前回の衆院選 約半数の投票用紙が使われなかった 前回の衆議院選挙の投票率は55.93%。 福岡県は全国平均を下回る52.12%で、約半数の投票用紙は使われないままでした。
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