「カンペだらけ」「最低限の努力」小泉進次郎氏“付箋びっしり”資料に賛否両論「進次郎構文」露呈を回避か
9月7日、小泉進次郎元環境大臣は、自民党総裁選への立候補を表明後、初となる街頭演説を、東京・銀座4丁目交差点でおこなった。主催者によれば、約5000人の聴衆が集まったという。 【画像あり】小泉進次郎氏の“付箋びっしり”会見資料 小泉氏は、9月6日に自民党総裁選への立候補の記者会見を開いたが、その会見場は100人を超える報道陣であふれ、海外メディアも参加するなど注目度の高さがうかがえた。 会見の冒頭で「今回の総裁選は、自民党が本当に変わるのか。変えられるのは誰かが問われる選挙です。誰がやっても変わらない、政治に期待しない声が多いなか、自民党が真に変わるには、改革を唱えるリーダーではなく、改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶことです」などと話し、政治改革、規制改革を進めると宣言した。 その後、質疑応答の時間に入ると、小泉氏が手にした資料には、ピンク色の付箋(ふせん)が多数、貼られていた。会見後半から、この資料を活用する場面が多く見られた。 日本経済新聞の記者が、経済対策とエネルギー対策に関する質問をした際にも、小泉氏は付箋のついた資料をめくり、回答。また、TBSテレビ『報道特集』からの、選択的夫婦別姓問題に関する質問では、「旧姓併記では対応できない課題」について回答する際、またも資料に目をやりながら答えた。 さらに、物価対策について「5本柱で考えています」と話した小泉氏は、このときも資料に目を落としながら、ひとつひとつの対策について、回答していた。 政治担当記者はこう話す。 「今回の会見は、事前に質問を受けつけ、記者の座席も指定されるという、異例の形式でおこなわれました。事前に質問を受けつけることで、回答を準備できますし、それを読み込むことで、ある程度は頭に入れられます。また、気になっている部分に付箋を貼りつけておくことで、同じ言葉を繰り返すような、いわゆる“進次郎構文”を回避することにも役立ったのではないでしょうか」 この大量に貼られた付箋について、インターネット上では注目が集まっている。X上でも、賛否両論といった様子だ。 《議員の仕事は忙しい事が売りですから、付箋はって、順番などを自分でするには、絶対的に、時間が足りないでしょうね。。なんだか、情けなく思えてきます。》 《努力は認めてやったら… 政治家、特に世襲議員は、生まれた環境だけで仕事してるようなもの。仕事なのかもわからないけど… 身内に馬鹿にされないよう最低限の努力》 《どこの国にこんなカンペだらけの首相候補がいますか? 我々の命と生活を託す人なんだよ》 《これだけ付箋あって個別のコメントを把握・選択しながら答弁できるとしたら、ある種の才能だと思うよマジで》 以前から、演説原稿については、自ら用意周到に準備するといわれている小泉氏。9月12日の総裁選告示以降には、立候補者たちによる公開討論会が始まる。自民党ベテラン秘書は、小泉氏の今後についてこう案じる。 「公開討論会は、テーマごとに法律部分も含めて、自分は具体的にどうするのかという主張をわかりやすく話すことが求められます。内政から外交、防衛問題など、幅広い知識と見識が備わっていなければ、ほかの候補者たちから論破されかねません。 また、そういった場での“進次郎構文”は、笑って許されるようなことにはならないでしょう。小泉氏の試練が始まるのは、これからです」 言葉に関する“弱点”ばかりが取り沙汰される小泉氏。国民が言葉を失うような事態は起こさないでほしいところだが……。
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