第4戦は山本由伸が先発。先発ローテが機能しだしたドジャースの王手はなるか。ナ・リーグ チャンピオンシップシリーズ
やはり、試合のカギを握ったのは2人の30歳だった。ナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ第3戦は、ドジャース先発のウォーカー・ビューラーが4回無失点で試合を作ると、4-0とリードして迎えた8回表に大谷翔平が試合を決定づける特大の3ラン弾を右翼スタンド2階席上段に叩き込み、メッツファンの帰宅を促した。
この秋、『ミラクルメッツ』は終盤の逆転劇をお家芸としており、4点ではセーフティリードとは言えなかっただけに、この大谷の本塁打はかなり大きな意味持つ一撃となった。これでドジャースはシリーズを2勝1敗とリードして引き続きシティフィールドで行われる第4戦へ臨むこととなった。
また、大谷はこの本塁打により、得点圏に走者を置いた直近20打席の安打数を17としたのだが、『MLB.com』によると、得点圏に走者を置いての20打数17安打は、レギュラーシーズンやポストシーズンを問わず、一定期間の20打数としてはMLB史上最多とのこと。ただし、大谷はこの試合を終え、走者のいない打席の成績を21打数無安打としており、チャンスでのみ無双状態という傾向を継続させている。
さて、ドジャースがこのポストシーズンを迎えるにあたり、最大の懸念点は先発ローテーションとされてきたわけだが、山本由伸が好投したパドレスとのディビジョンシリーズ第5戦以降、リーグチャンピオンシップシリーズ第1戦のジャック・フラハティ、そして今回のビューラーと、ドジャースは先発投手がしっかりと役割を果たす中で、勝利をものにしてきた。
これについて、『MLB.com』は現地10月17日(日本時間18日)に行われる2試合を展望した記事の中で、「ちょっと待て、この先発ローテーションは実際のところ良いのか?」と小見出しをつけた。
その上で、「ドジャースにはこのシリーズで信頼できる先発投手が1人もいないと目されていたのは、そこまで前のことではなかった。今や彼らには信頼できる先発投手が2人、あるいは3人いるように見える」とした。