カナダ西部のブリティッシュコロンビア州で、アメリカ出身のカーン・V・レさん（59）が、絶滅危惧種に指定されているカーモード・ベア（シロアメリカグマ）が獲物を捕らえる場面の撮影に成功した。 　「スピリット・ベア（精霊のクマ）」として一般的に知られているこの生き物との遭遇に、レさんは自分の幸運を信じられなかったという。 　この4年間カーモード・ベアを探していたレさんは、 「長い間待ち望んでいたことが、ついに実現しました。あまりに素晴らしい出来事でした」と語った。 　レさんによれば、白い毛が発現する確率は非常に低いため、カーモード・ベアは世界に200頭以下しかいないという。 　「カーモード・ベアはアルビノではありません。劣性遺伝子のために白い毛を持つアメリカグマなのです。この形質が発現するには、両親から1つずつ、2つの劣性遺伝子が必要なのです。彼らは、主にカナダのブリティッシュコロンビア州の温帯雨林に生息しています。今回初めてカーモード・ベアを見られました」とレさんは説明した。 ※熱帯雨林を温帯雨林に訂正しました。 （カナダ、ブリティッシュコロンビア州、2月6日、映像：Caters News/アフロ）