【パリ五輪|なでしこジャパンのベスト布陣】熊谷をスタメンに推せない理由。今もっともゴールの匂いがする浜野は長谷川以上に期待
3CBの中央には古賀を抜擢したい
パリ五輪のグループステージでスペイン、ブラジル、ナイジェリアと戦うなでしこジャパン。果たして、メダルに手が届くのか。先のガーナとの強化試合の結果・内容を踏まえ、ベストスタメンを考察したい。 【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット! システムは昨季の女子ワールドカップと同じ3-4-2-1。ガーナ戦を見ても分かる通り、正直、4-3-3システムは攻守においてあまり機能していない。4-3-3にこだわるならアンカーに逸材・谷川萌々子を起用したいが、どうもコンディションが整っていないようで現時点では計算ができない。ならば、やはり慣れ親しんだ3-4-2-1で戦うのがベストだ。 GKは山下杏也加で決まり。ここまでの使われ方、チームへの貢献を考えれば必然的にそうなる。3バックは右から高橋はな、古賀塔子、南萌華。世界の強豪を相手にベタ引きで耐え凌げるほど今のなでしこジャパンは守備力が高くない印象だ。陣形をコンパクトに保つためにもある程度ラインを高くする必要があり、そうなると3バックのセンターは熊谷紗希以上に走力とスピードがある古賀にすべきとの結論に行き着く。 高橋、熊谷、南の3バックではチームの重心が低くなる傾向があり、その結果、ボランチも組み立ての局面で自陣の深い位置まで下がらざるを得なくなる。そうなると、攻撃に人数をかけられなくなり押し込まれる展開になる可能性もあるから、そうした状況にならないためにも若手有望株の古賀を抜擢すべきなのだ。 古賀は経験こそ熊谷に劣るが、足もとの技術も高く、ビルドアップに絡める。身長も熊谷と同じ173センチとサイズもあり空中戦で存在感を示せる。熊谷のここまでの実績は偉大で、チームへの貢献も素晴らしい。ただ、純粋にプレーの質で判断すればスタメンに相応しいのは古賀ではないのか。 ボランチは長谷川唯と長野風花。司令塔・長谷川がボールを持った時の長野のサポートは気が利いていて、連係面を考えればこのふたりがベストか。もちろん林穂之香も実力者で、コンディション次第では長野に代えて先発起用してもいい。 右ウイングバックは“不動”の清水梨紗で、左ウイングバックが北川ひかる。気になるのはガーナ戦で負傷した北川のコンディションだが、もし彼女が離脱する事態になれば、代わりにサイドのスペシャリストである守屋都弥がメンバーに登録されるか。 シャドーはガーナ戦で活躍した2004年生まれコンビ、藤野あおばと浜野まいか。宮澤ひなたは明らかに調子を落としており、昨季WEリーグMVPの清家貴子もなでしこジャパンの試合だとどこかピリッとしない。そうした背景もあり、藤野と浜野を推す。 今大会、長谷川以上に期待したいのが浜野だ。ニュージーランドとの国際親善試合に続きガーナ戦でも複数得点に絡むなど、今もっともなでしこジャパンでゴールの匂いがするアタッカーで、スタメンで使わない手はない。 CFは田中美南か。植木理子との実力差は僅差で、どちらが起用されても不思議はない。いずれにしても、CFがどれだけ前線でボールを収められるか。これが間違いなくメダル獲得へのポイントのひとつになる。 文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【関連記事】
- 「熱愛の真相は?」なでしこ長谷川唯、冨安健洋との“交際噂”に女子アナから直球質問! 本人の答えは?「まぁ、仲は良いはずなので...」
- 中途半端だったなでしこジャパンに躍動感をもたらした浜野まいか。流れを一変させたこのアタッカーをパリ五輪ではスタメン起用すべきだ【コラム】
- 「今までで最悪なぐらいの内容」ガーナに4-0勝利も、なでしこ長谷川唯は前半の出来に歯がゆさ。ただパリ本番を見据えれば収穫も「柔軟性は出せた」
- 金メダル獲得への切り札的存在は”彼女一択”。現在のコンディションなら、なでしこジャパンのキーマンはズバリ…【パリ五輪】
- 久保建英&冨安健洋、藤野あおばのFK弾に笑顔で拍手! なでしこJのガーナ戦を現地観戦「見に来てる!」「楽しそう笑」など反響