阿部巨人 直近3試合でわずか1得点 M減らしのために「求められるポイント」
巨人は25日のDeNA戦(横浜)に0-1の完封負け。球団ワーストを更新する今季20度目の完封負けとなり、「M4」で迎えた試合で散発3安打と相手投手陣を打ち崩すことができなかった。 【動画】主砲、岡本の豪快なアーチで首位再奪取を果たした 先発の戸郷翔征はいつも通り、試合を作った。雨が降りしきる悪天候の中、失点は3回に佐野恵太のニゴロの間に失った1点のみ。9月は試合前まで3戦3勝、計21イニングを投げ、防御率「0.00」と圧巻の成績を残していた。 7回118球9安打1失点、味方の援護を待ったが、キャリアハイの13勝目には届かず、ベンチでは阿部慎之助監督からねぎらわれるシーンも見られた。 課題は打線であることは明白だろう。この日は好投手、ジャクソンの前に6回2安打とチャンスらしいチャンスも作れず。6回は二死一、二塁の機会まで作りながら、主砲、岡本和真が一飛に倒れた。威力のあるまっすぐと落差のあるチェンジアップに 翻弄された。 チームは直近3試合でわずか1得点。阪神2連戦は才木浩人、高橋遥人、DeNAはジャクソンと好投手が続き、優勝争いも佳境に入り、1打席の重みも増す。ただこのプレッシャーに打ち勝たない限り、4季ぶりのV奪回には届かない。 チームを前に進めるにはやはり主砲の1発が期待される。岡本はこの試合では好機に2度凡退、本塁打は20日の広島戦以来、4試合出ていない。9月は打率「.307」と先頭に立ってチームを引っ張ってきただけに、重いムードを吹き飛ばす豪快なアーチをかけられるか。 25日の試合ではベテラン、丸佳浩がけん制死、浅野翔吾が悪天候でグラウンドに足をすべらせ転倒、三塁打になるシーンもあった。シーズン終盤、誰もが懸命なプレーを心がけながら、ほころびも見えている。 阿部監督がいう「苦しんだチームが勝つ」の言葉通り、もう1度、ナインがチャレンジャーの気持ちで無心で試合に臨めるかも大事なポイントとなりそうだ。 26日の同カードは、前回KOで抹消され、リベンジのマウンドとなる山崎伊織の先発試合となる。投打の力をあわせた全員野球でマジックを減らしてみせる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]