【MLB】ヤンキースがカブス・ベリンジャーの獲得に向けて一歩前進か 年俸負担額が争点に NYメディア報道
フアン・ソトとの再契約に失敗したヤンキースは、左腕マックス・フリードと8年2億1800万ドルの大型契約を結ぶなど、素早く「プランB」の補強を進めている。ソトのほか、アンソニー・リゾ、グレイバー・トーレス、アレックス・バーデューゴらがFAとなった打線には、カブスからコディ・ベリンジャーを獲得したいと考えているようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、ベリンジャーを含むトレードについて、ヤンキースとカブスの交渉が一歩前進したことを報じている。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ ヘイマン記者によると、トレード成立に向けてのハードルとなっているのはベリンジャーの高額年俸だという。選手オプションを行使してカブスに残留したベリンジャーの来季年俸は2750万ドル。2026年の契約は年俸2500万ドルの選手オプション(またはバイアウト500万ドル)となっており、ヤンキースはベリンジャーの年俸の一部をカブスに負担してもらいたいと考えている。しかし、カブスがベリンジャーを放出する目的は補強資金捻出のための年俸削減であり、カブスとしてはなるべく負担額を少なくしたいようだ。 ソト、リゾ、バーデューゴの退団で外野と一塁が空席となっているヤンキースにとって、両方を守ることができるベリンジャーはチームに極めてフィットする存在だ。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者によると、ヤンキースはアーロン・ジャッジを右翼に戻し、中堅には有望株ジェイソン・ドミンゲスを抜擢する方針。よって、ベリンジャーが加入した場合は左翼を守ることになるとみられるが、チーム状況に応じて一塁の守備に就くケースも出てくるだろう。 ヤンキースはカブスとのトレード交渉が不調に終わった場合、アストロズのカイル・タッカーの獲得に乗り出す可能性もある。実際、アストロズは今季のア・リーグ新人王であるルイス・ヒルに興味を示しているという。ヤンキースはフリードの加入で先発投手が7人揃い、余剰人員をトレードに出す可能性があるとみられている。ただし、ソトとの再契約に失敗したように、FAまであと1年の選手を獲得するために大きな対価を支払うのはリスクが大きく、「それほど積極的にタッカー獲得には動かないのではないか」と予想する声も出ている。ソトの穴をどう埋めるのか、今後の動向に注目だ。