中島啓太が母校で講演「一日1パーセント成長を」 後輩たちの歌に涙ぐむ
DPワールドツアー(欧州ツアー)を主戦場にする中島啓太が5日(木)、地元埼玉県の母校・加須市立大利根中学校を訪問した。講師としてゴルフを始めたきっかけや、プロゴルファーとしての生活を伝え、学生たちとの交流を楽しんだ。 【画像】中島啓太が欧州ツアー初優勝「素晴らしい気分」 中学生時代について、「ほとんどゴルフに時間を使っていて、修学旅行も行事にもあまり参加できなかった」と振り返る。一方で、今回の講演会は同級生が同校の教師をしていることが縁で実現。「あまり学校にはいけなかったけど、仲良くしてくれた友達や、先生たちには感謝している」と笑顔で話した。
学生から日本代表として出場した8月「パリ五輪」について聞かれると、「足が震えたのを覚えている」と当時の緊張感を言葉にし、母校へ日本代表ユニフォームを寄贈。「メダルを獲得してここに来られたらよかったと思う。悔しいですけど、次回オリンピックに出場してメダルを獲って、ぜひ戻って来たい」と次回の2028年「ロサンゼルス五輪」への意気込みを語った。 学生たちの中にはゴルフ経験者が少なく、「どのくらいボールを飛ばせるの?」という質問に対し、「300mくらい」という回答に拍手が起こる場面も。「まだプロになって2年しかたっていないですが、夢をかなえるためには一日1パーセント、成長することが大事。夢をかなえて活躍するイメージを強くして、学生生活を送ってもらえたら」とエールを送った。
「彼女はいますか?」「賞金は何に使ったんですか?」という質問に苦笑しながらも、ひとつずつ丁寧に回答。最後は学生たちが中島に歌を送り「(在学中は)あまり一緒に歌えなかったけど、ここで聞くことができてうれしいです」と涙ぐんだ。 欧州ツアー1年目の今季は4月「ヒーローインディアンオープン」で同ツアー初優勝。年間ポイントレースのトップ50に出場が限られる最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」まで進み、同大会を7位で終えた。来年1月16日に開幕する「ヒーロー ドバイ デザートクラシック」(UAE/エミレーツGC)が2025年の初戦となる予定。「来年も欧州ツアーで戦うので頑張ります」と活躍を誓った。(編集部・谷口愛純)