定年退職後も5年間は再雇用で「厚生年金」に加入を続ける予定です。受け取れる年金はいくら増えますか?
再雇用後5年間働いたときに増える年金額
再雇用後も平均標準報酬額が変わらなかったとして、5年間働いたときの増加額を計算しましょう。5年間働くと、厚生年金の加入月数は60ヶ月増加します。 60ヶ月加入した場合の報酬比例部分は「20万円×0.005481×60ヶ月」となり、5年間働いたことで増える年金額は年間6万5772円です。先に計算した老齢厚生年金額と合わせると、65歳まで働けば56万5639円の老齢厚生年金を受け取れます。 老齢基礎年金額は変わらないため、合計して年間138万1639円、月額約11万5137円の年金を受給可能です。なお、60歳までの間に平均標準報酬額が変われば金額も変動します。
自分の受給予定額を知りたいときはねんきんネットを活用する
より具体的な年金の受給金額を知りたいときは、ねんきんネットも活用しましょう。ねんきんネットでは、国民年金や厚生年金の加入期間、納付金額、受け取れる予定の金額などを確認できます。パソコンやスマートフォンから閲覧できるため、気になったタイミングで気軽に利用できるシステムです。 ねんきんネットを利用するためには、マイナポータルと連携するか、ユーザーIDを取得する必要があるようです。
平均標準報酬額が20万円の場合、再雇用後5年間勤務すると年金が6万5772円増える
老齢厚生年金は、会社に勤めて厚生年金に加入していた期間が長いほど多く受け取れます。もし平均標準報酬額が20万円で22歳から加入していれば、老齢厚生年金額は60歳までで約49万9867円です。 さらに、60歳で定年退職後に再雇用制度を利用して5年間働くと、6万5772円増額し、56万5639円の老齢厚生年金を受け取れます。実際に自分がどれだけ受け取れるのかは、ねんきんネットを利用して確認しましょう。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 監修:高橋庸夫 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部