12ゴールでエールディヴィジ得点ランク3位 “33歳”迎えたL・デ・ヨングは今こそオランダ代表に必要な点取り屋か
代表ではカタールW杯を最後にプレイしていない
オランダサッカー界としては複雑な思いだろうか。 ここまでのエールディヴィジ得点ランキングを見ると、首位はAZのFWエヴァンゲロス・パヴリディスとフェイエノールトFWサンティアゴ・ヒメネスが18ゴールで並んでおり、この2人は序盤からかなり激しいレースを展開している。 どうしてもこの2人に話題が集中しがちだが、3位の選手も見逃せない。3位につけているのは、12ゴールを挙げているPSVのFWルーク・デ・ヨングだ。 セビージャやバルセロナでも活躍してきたデ・ヨングは33歳とベテランと呼ぶべき年齢に入っているが、今季のペースは見事だ。キャプテンとして絶好調のPSVを引っ張っており、ここまでは文句なしのシーズンだ。 気になるのはオランダ代表の方だが、デ・ヨングは昨年3月に代表から離れることを宣言している。最後にプレイしたのは2022年のワールドカップ・カタール大会となっていて、EURO2024予選には参加していない。 しかし、センターフォワードの層が薄いオランダとしてはデ・ヨングにもう一度代表へ戻ってほしいのではないか。絶対的エースだったメンフィス・デパイも怪我の問題があり、今のオランダには信頼できるセンターフォワードが不足している。 ただ、デ・ヨングは代表でのプレイには一区切りつけているようで、家族との時間を大事にしたいとコメントしている。 「オランダ代表で戦う場合、トレーニングや遠征、試合など、肉体的に多くのことが求められる。僕も年齢を重ねていて、試合を重ねるごとに痛みも出始めてきた。フットボールの世界では怪我でキャリアを終える選手もいるからね。僕には幼い子供が2人いて、家族と一緒に時間を過ごすのも大好きなんだ」(オランダ『Voetbal Primeur』より)。 PSVでのパフォーマンスを見れば、もう一度代表で戦ってほしいと考えるサポーターも多いだろう。しかし、デ・ヨングの言葉通り代表戦への参加は肉体的にも負担が大きい。代表に参加していないことが今季の好調に繋がっていると考えることもでき、デ・ヨングの判断は正しいか。
構成/ザ・ワールド編集部