〔東京外為〕ドル、154円台半ば=東京株が堅調で上昇(19日午後3時)
19日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、堅調な日経平均株価を眺めて、1ドル=154円半ばに上昇した。午後3時現在は、154円42~42銭と前日(午後5時、154円55~55銭)比13銭のドル安・円高。 東京早朝は、おおむね154円50~70銭で小動き。午前は、国内輸出企業による実需のドル売り・円買いや加藤勝信財務相の円安けん制発言を受け、153円90銭台まで水準を切り下げた。 午後は、日経平均株価の上昇を受けたリスク選好のドル買い・円売りや、押し目買いが入り、154円50銭近辺まで回復した。 東京時間は、「トランプトレードが一服した」(大手証券)とされる上、前日に植田和男日銀総裁の講演・会見を通過したことで、「材料の出尽くし感が強く、動きにくい」(外為仲介業者)といい、大きな方向感は出ていない。 海外時間に向けては「トランプトレードの再燃に備え、底堅い」(国内邦銀)とする見方が広がるものの、戻りも限定的で、レンジ相場が続く見通し。 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルで下落。午後3時は、1ユーロ=163円44~45銭(前日午後5時、163円00~01銭)、対ドルでは1.0583~0583ドル(同1.0547~0548ドル)。