新車でも中古車でもない「新古車」ってどういう車? 値段の違いや特徴について解説!
車の購入を考えたことがある人であれば、「新古車」というワードを目にした機会があるのではないでしょうか。とはいえ新古車は新車や中古車と比べて数が少なく、具体的にどういった車であるのか分かっている人はあまり多くないでしょう。本記事では新古車とはどういった特徴の車であるのか、メリットとデメリットを踏まえて解説します。
新古車の特徴
自動車公正取引協議会の資料によると、新古車とは「初度登録(届出)された車両で、かつ、使用又は運行に供されていない車両(中古車)」のことを指します。 走行距離が短い場合が多く、ほぼ新車に近い状態ですが、自動車メーカーや販売店の事情から中古車市場に流通しています。新古車が買えるのは主にディーラー、新古車専門店、メーカー認定の中古車販売店です。しかし流通量は少なく、必ずしもお目当ての車が見つかるわけではありません。 また「新古車」という名前は正式名称ではないのをご存じでしょうか。 「新古車という名称は売買のトラブルを誘発する」といった理由から、2014年に自動車公正取引協議会により「新古車」という言葉を使用することが禁止されました。正式名称は「登録(届出)済未使用車」であるため、新古車を探すときは「登録(届出)済未使用車」という名称で検索することをおすすめします。
新古車のメリットとデメリット
新古車の特徴が分かったところで、メリットとデメリットをそれぞれ確認していきましょう。 ■新古車のメリット 新古車のメリットには、次のようなものが挙げられます。 ●新車同様の車が新車よりも安い価格で購入できる ●納車までの期間が短い ●税金などの負担が新車購入時より安く抑えられる 新古車のメリットは、何といっても新車同様の車を新車より安い価格で購入できることです。「できれば状態の良い車を安く買いたい」と思っている人は大勢いるでしょうし、新古車はそうしたユーザーの希望をかなえられる車といえるでしょう。 さらに新古車は実際に在庫がある車両を購入することになるため、納車まで1~3ヶ月かかる新車に対し、最短で1~2週間で納車されるのもうれしいポイントです。 新車を購入した場合は「自動車税」「自動車重量税」「自動車環境性能割」「自賠責保険料」といった初期費用が発生します。しかし新古車の場合は、新車登録時に販売店がすでに各種税金を支払っているため、新車よりも支払う金額を抑えられるのもメリットです。 ■新古車のデメリット 新品同様の車を新車より安く買える新古車はメリットだらけに思えますが、新古車ならではのデメリットもあり、主に次のようなものが挙げられます。 ●新古車は流通量が少ない ●数が少ないので色やオプションといった選択肢が少ない ●不特定多数の人が触っている 新古車の魅力はたくさんありますが、数は決して多くありません。仮に新古車が流通したとしても、人気のためすぐに売り切れてしまったり、即決で代金を支払わなければならなかったりすることもあります。また、仮に自分好みの車種が見つかったとしても、色やスペックが自分の好みでないことも考えられます。 このように新車や中古車であれば自分の理想に近いものを選びやすいですが、流通量の少ない新古車の中から、細かい部分まで自分の希望を通すのは難しいでしょう。 さらに新古車はディーラーなどに展示されていたケースもあり、不特定多数の人が触ったり試乗していたりする場合もあります。そうしたことに抵抗感がある人は新車を買うしかありませんが、気にしない人であればお得な買い物になるはずです。