スーパースター新庄が躍動した35年前の決勝カードの再現、福岡大大濠VS西日本短大附【2024夏の甲子園】
2024年度の第106回全国高校野球選手権福岡大会は24日、いよいよ決勝を迎える。福岡を代表する強豪の西日本短大附と福岡大大濠が対戦。西日本短大附は3年ぶり7度目、福岡大大濠は35年ぶり4度目の夏甲子園をかけて戦う。 【トーナメント表】福岡大会 結果一覧 福岡大大濠は春5回、夏3回の甲子園出場を誇り、夏1回、春2回の甲子園8強進出がある。西日本短大附は夏甲子園優勝経験を誇り、春1回、夏6回の出場を重ねてきた。 福岡大大濠は1989年以来、35年ぶりの夏甲子園をかけて決勝に挑むが、その35年前に決勝で戦ったのも西日本短大附だった。 福岡大大濠が初回に4点を奪い、2回、3回と1点ずつを加え、3回表までに6対0とリード。その貯金が生きて6対4で逃げ切り、優勝を収めている。この年、福岡大大濠は甲子園で8強まで進んだ。これが夏の最高成績となっている。 相手の西日本短大附は「新興勢力」だった。1987年に野茂英雄(元ドジャース)らを社会人時代に育てた浜崎満重監督を迎え、福岡に新たな風を吹かせていた。そしてつかんだ決勝の舞台。この時の遊撃手が現在の西村監督。そして、1番打者には、スーパースターが座っていた。 そう、当時3年生だった現日本ハムの新庄剛志監督だ。福岡大大濠との決勝ではサイクル安打をマークするなど、5打数4安打1打点の大暴れを演じている。甲子園の切符こそ取れなかったが、決勝戦の「主役」でもあり、その年の夏の話題をさらった人物でもあった。 あれから35年。当時の新庄のようなスーパースターこそいないが、福岡大大濠と西日本短大附の強豪の意地がぶつかり合う。このチームでの対戦では、秋は5回戦で4対3、春も5回戦で6対4といずれも福岡大大濠が勝利している。リベンジか返り討ちか。 福岡の高校野球ファンにとっては、たまらない一戦になることは間違いない。