【体操】岡慎之助の3冠決めたタイブレークルールを解説 銅メダルは同率? 順位が分かれる/分かれないケースとは
◇パリオリンピック2024 体操男子種目別鉄棒決勝(大会11日目=日本時間5日、ベルシー・アリーナ) 【画像】演技を終え笑顔でガッツポーズをする岡慎之助選手 団体、個人総合で金メダルを獲得した岡慎之助選手が、種目別鉄棒でも金メダルに輝き、ミュンヘン五輪以来52年ぶりの3冠に輝きました。 岡選手の鉄棒の得点は14.533。銀メダルに輝いたコロンビアのアンヘル・バラハス選手の得点も14.533。“タイブレーク”ルールにより岡選手が上に立ち、金メダルを獲得。このタイブレークとは一体どのようなものでしょうか。
■同点で順位が分かれる場合と分かれない場合
FIG(国際体操連盟)が公開している競技規則では、得点が並んだ際に優劣をつけるためのルールが示されています。 種目別決勝において、得点が並んだ場合、 ①Eスコアが高い選手 ②Dスコアが高い選手 の順で優先され、それでも並ぶ場合は同順位とする、と記載されています。 岡選手 Dスコア:5.9 Eスコア:8.633 合計:14.533 バラハス選手 Dスコア:6.6 Eスコア:7.933 合計14.533 上記のスコアでは岡選手のEスコアが上回り、得点で並びながらも上位になったということです。 また銅メダルでは台湾の唐嘉鴻選手と、中国の張博恒選手が13.966で並びましたが、2人のスコアはともに Dスコア:6.5 Eスコア:7.466 のため、タイブレークルールに則り同順位となったわけです。