今大会2号も浦和学院 パンチ力強化実り7年ぶり8強 センバツ
第94回選抜高校野球大会は第6日の24日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われ、2回戦で浦和学院(埼玉)が和歌山東を7―0で破って準々決勝に進んだ。8強入りは、準決勝に進んだ第87回大会(2015年)以来、7年ぶり。今大会通算第2号となる金田優太(3年)のソロ本塁打など12安打で快勝した。 高校通算8本目、公式戦では初の柵越えが、甲子園で飛び出した。五回の第3打席にソロ本塁打を放った浦和学院の3番・金田。鋭い読みも光った一発を「打ちたかったけど、まさか出るとは。冬の取り組みがよかったと思う」と胸を張った。 3点リードの先頭打者で左打席に入ると、1ボールから内角の甘いカットボールを右翼ポール際に運んだ。和歌山東の先発は右横手の麻田。試合前の分析では、左打者に対しては外角中心の配球で来るとみていた。だが実際には胸元への球も多かったため、狙いを変えた。柔軟な対応力が生んだ一打だった。 昨秋のチーム本塁打は1本。犠打を絡めた手堅い攻めで関東大会4強入りしたが、山梨学院に延長十回で競り負けた準決勝は5安打で2得点にとどまった。「投手を打線が助けることができなかったので、冬場はパンチ力の強化に取り組んだ」と4番の鍋倉。選手たちは長尺の木製バットや約1・2キロの重い鉄製バットを使い、飛ばす力に磨きを掛けてきた。 今大会は本塁打が少なく、この日までの18試合で2本のみ。もう1本も浦和学院の5番・高山が大分舞鶴との開幕試合で放った2ランだ。破壊力を増した打線と2試合連続零封の投手陣ががっちりかみ合い、充実ぶりが際立っている。【野村和史】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。