台風5号「マリア」 12日頃に北日本へ接近・上陸の恐れ 帰省ラッシュの足止めも
既往最大比 岩手県で150%以上も 災害発生危険度が極めて高くなる恐れ
こちらは、12日正午までに予想される48時間降水量の最大値とその降水量が、それぞれの場所において過去最大の降水量と比較して何割に達するのか、ということを示しています(既往最大比※)。 これが100%前後に達すると、甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があるという研究結果があります。 12日正午までの48時間に岩手県沿岸を中心に過去最大雨量の120~150%もの雨が降ると予想され、甚大な災害がさらに拡大する恐れが高くなっています。 8年前の2016年、台風10号が襲来した際も甚大な被害が発生しました。ハザードマップや非常用品の確認、避難場所を確認するなど大雨への備えを早めにお願いします。11日からは雨が強まりますので、10日のうちに避難等を済ませておくことを検討してください。 ※ 既往最大比とは、解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比のことです。
日本気象協会 関西支社 藤川 徹