篠原涼子、撮影現場でバカリズムをニコニコ凝視「本当に目が離せない」「癒やされます」
従来のミステリーにない驚きと新鮮さ
フジテレビ系ドラマ『イップス』(4月12日スタート、毎週金曜21:00~)にW主演する篠原涼子とバカリズム。小説を“書けなくなってしまった”おしゃべりなベストセラーミステリー作家・黒羽ミコ(篠原)と、事件を“解けなくなった”自己評価高めのエリート刑事・森野徹(バカリズム)という互いにイップス(※)を抱えた2人が、事件を解決していくミステリーコメディーだ。 【写真】2人で仲良くWピースする篠原涼子とバカリズム この絶不調なバディを演じる2人がこのほど取材に応じ、互いのリスペクトの姿勢や、長セリフへの小さな反抗、「イップス」への共感などを語った――。 (※)…心の葛藤により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし、「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと ■「こういうふうに謎が解けていくの!?」 ――台本を読んで、どのような印象を受けましたか? バカリズム:珍しいパターンだなって思ったんですよ。ミステリーって、見せ方が何パターンかあるじゃないですか。最初から犯人が分かってる状態で進んでいくものとか、登場人物が推移していくのを追って見てたら最終的に犯人が分かるみたいなパターンとか。でも今回は、「だいたいこのパターンのときって、普通はこっち目線で追っていくよな」と思うところが、今までに見たことのない形だったので、ちょっと驚きがあったのとすごく新鮮でした。 篠原:ミステリーとしての謎が解けていく過程が、面白いなと思いました。自分たちが想像してないようなところをちゃんと描いてくれるので、見ている方々も「こういうふうに謎が解けていくの!?」みたいな感じになると思います。それと、犯人の心のドアを開いて、その部分をちゃんと描いているので、見ていて嫌な思いで終わらない感じがしたんですよね。そこが、このドラマのいいところだなと思いました。 そういう部分がある一方で、“コメディ”の部分ではヘンテコリンな面白い言葉たちがいっぱいあるので、そういうのも私は好きです。ただ、セリフが多い! 台本を読みながら、「次のページには(自分のセリフが)ありませんように!」ってめくると、「あった~」みたいな(笑)。あとワンシーンがめっちゃ長いんです。 バカリズム:「森野」って書いてあるセリフのところに赤の蛍光ペンで印をつけるんですけど、赤だらけなんですよ。「またここにある!」ってなります。自分が(脚本を)書いて自分が出るときって、長ったらしいセリフとか説明セリフを、相手の人に任せるんです(笑)。今回はそれができないんですけど、自分が書いてたら、ほとんどのセリフを篠原さんに言わせてたと思います。まどろっこしい言葉とか、覚えづらいフレーズとか。 篠原:嫌だ! もう(笑) ■いかに気づかれずセリフを省略するかに腐心 ――どうやってセリフを覚えているのですか? バカリズム:もう繰り返し読むんですけど、頭の中では覚えていても、いざ現場で相手がいる中でやったときに、「あれ、なんだっけ?」ってなるんですよ。だから、ちゃんとセリフが入るのは、実際に掛け合ったときですよね。 篠原:そうですね。私も同じ感じです。 バカリズム:でも説明のセリフがめっちゃ多くて大変だから、2人で「どうやって気づかれないようにこっそりセリフを短くするか」という話をしてます(笑) 篠原:「なんかうまいことできないですかね」ってね(笑) バカリズム:そしたら篠原さんが、1回ごっそりセリフを飛ばしたんですよ。「結構いくなぁ~」と思ってたら、そこは普通に忘れただけなんですよね(笑) 篠原:早口でしゃべって噛み噛みになっちゃったときも、ちょっとしらばっくれて待ってたら、(スタッフの間で)会議みたいなのが始まっちゃって、結局バレちゃいました(笑)