夏の終わり イベント楽しむ 演奏、花火、出し物、各地でにぎわう、和歌山
7日、和歌山県上富田町で「富田川友遊フェスティバル」、白浜町で「白中夏祭り」があった。いずれも8月31日に予定していたが、台風10号の影響で延期になっていた。新学期が始まり少しずつ秋の訪れを感じる中、参加した家族連れらは夏の終わりのイベントを楽しんだ。 【雲海 秋の気配 熊野古道の眼下に、和歌山の動画はこちら】 ■演奏や花火で盛り上げ 友遊フェスティバル 第29回富田川友遊フェスティバルは、上富田町生馬の彦五郎公園で開かれた。飲食物を販売する店や展示が並んだほか、ダンスや演奏発表もあり、多くの来場者でにぎわった。 会場に設けたステージでは、5組の団体が出演。トップバッターの熊野高校吹奏楽部は、乗りの良いポップスを7曲演奏した。演奏が始まると親子連れや同年代の学生らが続々と集まり、最後の曲が終わると大きな拍手に包まれた。 同校吹奏楽部部長の向山光希さん(17)は「昨年は参加できなかったので、演奏できることを楽しみにしていた。会場を盛り上げることができて良かった」と話した。 飲食の販売や金魚すくいなど、会場を盛り上げる店が27店並んだ。社会人サッカークラブの南紀オレンジサンライズFCの選手5人が、会場の運営をサポートした。 富田川漁協は子どもたちに地元の魚に興味を持ってもらおうと、川魚をテーマにしたクイズや水槽を設置。小学生向けの「魚あてクイズ」では、魚の名前を当てた子どもたちが「やったあ」と手を上げて喜んでいた。 近くの上富田文化会館ロビーでは、パナソニックが電気エネルギーについての学習コーナーを設けた。 午後8時からは、富田川を挟んだ対岸から約600発の花火が打ち上がり、イベントを締めくくった。 ■千人来場 つながり深める 白浜中で夏祭り 白中夏祭りは白浜町の白浜中学校であった。約千人(主催者発表)が来場し、縁日風の出し物やステージイベント、生徒による飲食物の販売などを満喫した。 有志の生徒や地域住民らでつくる実行委員会が主催。子ども同士の交流や地域とのつながりを深め、生徒が運営を通じて主体的に取り組もうと開いた。 同校吹奏楽部の軽快な演奏で幕開けした。ステージでは、ダンスの披露やラムネの早飲み大会、カラオケ大会など多彩な催しがあり、老若男女の参加者で盛り上がった。かき氷や焼きそばなどの飲食販売、射的や輪投げなどの出し物にも家族連れや生徒らが多く集まり、楽しんでいた。最後は中庭にやぐらを設置し、来場者が囲むように白浜音頭を踊った。 白浜第一小2年の土谷吏央斗君は「(射的は)お菓子が1個取れたけど、大きい景品は的が小さくて難しかった。かき氷がとてもおいしかった」と笑顔を見せた。 実行委員長で白浜中3年の小森寛太さんは「夏祭りは1週間延期したが、絶対に来場してもらえると思っていた。企画時から自分たちで飲食販売もやりたいと考えていた。自分もかき氷を担当できて楽しかった」と話した。
紀伊民報