巨人、毎回14安打も毎回15残塁…マツダで得点圏6分5厘に阿部監督4秒会見「明日につながるよ。それだけだな」
◆JERA セ・リーグ 広島4―3巨人(18日・マツダスタジアム) 総力戦で食らいついた。3―4の9回2死満塁、9番泉の代打・萩尾がフルカウントから栗林の高め速球に空振り三振に倒れた。紙一重でマツダ今季初白星はつかめなかった。勝利に沸くカープファンの歓声が響く中、巨人・阿部慎之助監督(45)は三塁ベンチ裏に引き揚げた。終盤の粘りについて「そうだな。明日につながるよ。それだけだな。以上」とだけコメントし、就任後最短の4秒で自ら会見を打ち切った。 【動画】1軍合流の秋広優人を阿部慎之助監督が熱血指導 2点差で迎えた9回の攻撃は全員の執念が詰まっていた。相手守護神から吉川、岡本和、坂本の3連打などで1点を返し無死一、二塁から6番秋広は進塁打の一ゴロ。1死一、三塁となり一塁走者・秋広に代走・湯浅を送り、7番小林は一塁前にセーフティースクイズも、岡本和の代走で出ていた三塁走者・重信のスタートが遅れて本塁タッチアウトになった。8番泉口が四球で満塁も、あと一歩届かなかった。打順が下位に向かう中で代走、代打と交代カードを積極的に切って同点、逆転を狙ったが、6回の岸田の負傷交代で控え捕手が山瀬だけ。他の野手も最後残っていたのは増田大のみだった。 昨年3勝9敗と苦戦したマツダスタジアムで今季3敗2分けと白星なしが続いている。完封負けした17日に「鬼門っぽく負けたからバッチリ切り替えます」と話していた阿部監督は、20打席無安打の門脇を今季初めてスタメンから外した。代わりに8番・遊撃で起用した泉口のプロ初打点の適時打と、赤星のプロ初打点となるセーフティースクイズで2回に2点を先制したが、その後1死満塁から追加点を取れなかった詰めの甘さがその後に響いた。 毎回安打で14安打、5つの四球を選びながら毎回の15残塁3得点で敗戦。1点を追う6回1死一、三塁では丸が二ゴロ併殺に打ち取られた。マツダでの今季5試合でチームの得点圏打率は46打数3安打、6分5厘。マツダの呪いなのか、選手が見えない重圧を感じているのか、この球場では安打が出ても好機で決定打が出ない。連敗で貯金3となり19日は3連戦3戦目。混戦のセ・リーグで“3タテ”は避けたい。鬼門打破には一致団結して、もがくしかない。(片岡 優帆) 【記録メモ】 巨人は今季最多の15残塁。今季の対戦相手別の残塁数は 相手 試合 残塁 平均 神 9 67 7.44 広 8 79 9.88 D 8 56 7.00 ヤ 8 62 7.75 中 9 54 6.00 で、広島戦の残塁が圧倒的に多い。
報知新聞社