<鬼滅の刃 柱稽古編>村田さん以外のネームド一般隊士は誰? 隊士たちの給料は? 隊士は全員呼吸が使える? 応援したいモブ隊士たちの豆知識
テレビアニメ「鬼滅の刃 柱稽古編」(毎週日曜夜11:15-11:45、フジテレビ系ほか/ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の第六話「鬼殺隊最強」が6月16日に放送された。Xで「村田さん」「モブ隊士」がトレンド入りしたように、今回の「柱稽古編」では一般隊士がクローズアップされている。原作コミックやアニメ、「鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録」からの情報をもとに、 彼ら一般隊士についておさらいしてみたい。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】凄まじいパワーをみせる悲鳴嶼行冥(テレビアニメ「鬼滅の刃 柱稽古編」第六話より) ■読み方が難しい、一般隊士の10の階級 ネット上で言われている「モブ隊士」とは、“モブ=その他大勢”の名も無き一般隊士たちのことを指す。鬼殺隊の隊士には上位から、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)と10の階級があり、さらに最上位の甲の上に、最高位の柱たちがいる。一般隊士とは、この柱以下の階級の隊士たちのことになる。 階級は鬼を仕留めた数や戦果により上がっていき、鼓屋敷や那田蜘蛛山で大きな働きをした竈門炭治郎(CV.花江夏樹)、嘴平伊之助(CV.松岡禎丞)、我妻善逸(CV. 下野紘)はその後、下から4番目の庚に上がっていることがアニメ「遊郭編」の第4話で判明した。ちなみにこのとき同期の栗花落カナヲ(CV.上田麗奈)はすでに1つ上の己に上がっており、よく階級が謎と言われている先輩隊士の村田さん(CV. 宮田幸季)は、庚。「追いつかれたあ!」と悲鳴を上げていたが、炭治郎たちはその後上弦も倒しているので、もうとっくに村田さんを追い越していてもおかしくはない。 柱になるには甲まで昇進した隊士がさらに鬼を50体倒すか、十二鬼月(上弦の鬼、下弦の鬼)の1体を倒すかが条件になる。柱はそれぞれが広大な警備地区を持っており、情報収集や那田蜘蛛山のときのような緊急出動もあり、毎日が多忙らしい。 不死川玄弥(CV. 岡本信彦)は兄の風柱・不死川実弥(CV.関智一)に会うために鬼殺隊に入ったが、そもそも階級の低い一般隊士が多忙な柱に会えることは稀で、玄弥が鬼殺隊に入隊したと知った実弥が意図して避けていたとしたらなおさらだろう。入隊当初の玄弥が荒れたように見えたのは、おそらく階級を上げるため躍起になっていたのだろうし、呼吸の才能がないと知り、さらに焦燥していたからなのかもしれない。 ■給金はけっこういい感じ…なのだけど 一般隊士は任務のために各地を旅しているが、炭治郎たちを見る限り路銀に困っている様子はどこにもない。というのも、鬼殺隊に入隊すれば、お館様(産屋敷一族)から給金が支給されるからだ。これは那田蜘蛛山で「俺は安全に出世したいんだよ。出世すりゃあ、上から支給される金も多くなるからな」と、悪い顔つきでのたまう“サイコロステーキ先輩”により判明した。 金額はというと、「鬼殺隊見聞録」によれば癸の階級で、現在の貨幣価値に換算して20万円くらい。高くはないが、一番下っ端のわりには「けっこう貰えるじゃん」という額だ。セコい行動をしたサイコロステーキ先輩の気持ちも分からなくもないが、任務は人喰い鬼を相手にした命懸けの戦いだ。せめて衣食住は保証されるくらいでないと、隊士の活動もままならないだろう。 なお、柱の給金は「望むままに」ということらしい。一生に一度は言われてみたい白紙の小切手だが、柱合会議で見えたように、彼らのお館様への忠誠心はゆるぎない。鬼を滅することが全てといった柱に、もはや給金への執着などないに違いない。 ■一般隊士は呼吸を使える? 村田さん以外のネームドは? 鬼との戦いで強力な武器になるのが日輪刀だが、これを使いこなすには呼吸が必要だ。玄弥は呼吸が一切使えないために、日輪刀は色が変わらず、上弦の肆・半天狗(CV. 古川登志夫)には一層苦戦するハメになっていた。この呼吸の技、玄弥や独自に修得した伊之助のような例外もいるが、みな育手から学ぶものなので、一般隊士もちゃんと身に付けている。もちろん村田さんもだ。 原作17巻のおまけページによると、村田さんは水の呼吸の剣士で、鱗滝左近次(CV.大塚芳忠)とは別の育手の下で修行したとある。ただし、村田さんの呼吸は薄すぎて水が見えないらしい。なんだかポジション的に残念剣士な村田さんだが、そもそも戦闘シーンが少ないとは言え、炭治郎たち以外の一般隊士で呼吸の技が見える者は今のところ皆無だ。 「柱稽古編」第一話では実弥、伊黒小芭内(CV.鈴村健一)と行動を共にしている一般隊士がいたが、そこそこ階級が上と思える彼らでも呼吸の技は見えなかった。善逸だって壱の型しか使えないのだ。村田さんに才能がないわけではなくて、むしろくっきり見える炭治郎たちの才能が傑出していると言った方が正しいだろう。そう考えると無限列車で炭治郎、善逸、伊之助の技を見た煉獄杏寿郎(CV.日野聡)が3人に、「今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ」と、後継を託したのも頷けるところだ。 SNSでも悲鳴嶼行冥(CV.杉田智和)の柱稽古に耐えている村田さん含め5人の一般隊士に対しては、「下弦の下の方なら倒せる力は持ってそう」「村田さん以外は傷だらけ。修羅場は潜ってきたんだろう」「あの稽古のあとに普通に飯食ってるだけ凄い」と賛辞が送られている。 ちなみにこの5人。村田さん以外は名無しと思われがちだが(村田さんも下の名前は不明だが)、炭治郎おにぎりニギニギシーンで「俺も何となく分かったわ」とつぶやく隊士が吉岡。その左回りに長倉、藤本、野口という名前が原作のコマには補足が付いている。いつか彼らも炭治郎に名前で呼ばれる日が来てほしいものだ。 ※煉獄杏寿郎の「煉」は「火+東」が正しい表記。 ■文/鈴木康道