魔人ブウの秘密も明らかに? 謎多き最新作『ドラゴンボールDAIMA』を考察してみた
『ドラゴンボールDAIMA』と『ドラゴンボールGT』の深い関係
そもそも『ドラゴンボールDAIMA』は、作品の時系列についても明かされていない。ただ、予告映像に魔人ブウの姿があったことから、少なくとも「魔人ブウ編」以降の話であることは間違いないだろう。 ちなみに「魔人ブウ編」でポタラによって合体したはずの界王神とキビトが別々のキャラクターとして出てくることから、2人が分離した『ドラゴンボール超』以降の時系列だとする説もあった。しかしビルスなどが一切登場する気配がないことから、『ドラゴンボール超』以前の話だとも考えられる。あるいはこれまで描かれていなかった、新たな世界線の話という可能性もありそうだ。 そして世界線の話をするなら、『ドラゴンボールGT』(以下、『GT』)との関係も気になるところ。『GT』は、『ドラゴンボールZ』の続編として制作されたテレビアニメ作品。「究極ドラゴンボール」によって子どもの姿に変えられた悟空と孫娘のパン、そしてトランクスが宇宙中を大冒険する物語だった。 放送終了から20年以上経っても一部で根強い人気を誇る作品ではあるが、同作は鳥山さんがほとんど制作に関わっておらず、『ドラゴンボール超』と異なる世界線なので、“非正史”扱いされることもある。そのため、あらためて鳥山さんが関わった正史としての『GT』を観たい……という人もいるようだ。 『ドラゴンボールDAIMA』で悟空たちが子どもの姿になり、冒険に繰り出す姿を見ると、『GT』を連想しない方が難しい。設定やストーリーはまったく違うものになりそうだが、劇場版オリジナルキャラクターだったブロリーを逆輸入したように、『GT』の設定がいくつか引き継がれることもあるのではないか……と期待したくなる。 なお近年の『ドラゴンボール』シリーズでは、超サイヤ人ブルーに始まり身勝手の極意や孫悟飯ビースト、オレンジピッコロなど、さまざまな戦闘力の“上限突破”が描かれてきた。『ドラゴンボールDAIMA』では子どもの姿になるため、パワーインフレが避けられそうな予感もするが、何か新しい形態がお披露目されることはあるのだろうか。 鳥山さんが最後にファンたちにどんなサプライズを用意していたのか、期待を膨らませながら放送を楽しもう。
キットゥン希美