「神村学園-大社戦みどころ」万全の神村学園・今村と、疲労たまる大社・馬庭、打線の奮起がカギ【大会12日目第4試合】
第106回全国高校野球選手権大会12日目となる19日は準々決勝が行われる。その第4試合では、神村学園(鹿児島)と大社(島根)が対戦する。 【トーナメント表】夏の甲子園 第11日目までの結果 昨年夏4強で、そのメンバーが10人残る神村学園に、ミラクル勝利で快進撃を続ける大社が挑戦する構図となりそうだが、1人でマウンドに立ち続けてきた大社のエース・馬庭 優太投手(3年)に、どこまで疲労が残っているかが気になるところだ。 初戦で137球、2回戦は中3日で115球、中1日の3回戦で149球。2戦目と3戦目はタイブレークの末の勝利で、体力的な消耗はもちろん、精神的にも疲れがたまるマウンドとなった。中1日で臨む準々決勝でコンディションがどこまで整うか。もしかしたら他の投手が先発し、馬庭はリリーフに回ることもあるかもしれない。対する神村学園は3回戦でエース・今村 拓未投手(3年)を登板させることなく勝ち切れた。中3日でのマウンドとなり、条件的には今村が優位に立っている。 今村に対して、大社がどこまで点をとれるかがカギになるだろう。そのためにはやはり攻撃のキーマン、1番・藤原 佑外野手(3年)に期待がかかる。島根大会で12盗塁をマークした俊足と打率6割を誇ったが、甲子園にきて3試合で2盗塁はマークしたが、打率は.167と力を発揮できていない。3回戦では痛恨の失策で一時は勝ち越し点を献上しただけに、期するものはあるだろう。馬庭に救ってもらった分、今度は藤原が馬庭を救う番ともいえる。 神がかりな試合をものにし、馬庭を中心に粘りで勝ち抜いてきた大社が、神村学園相手にも粘り強さを発揮できるか。神村学園は先制パンチを発揮し、序盤で試合を決めたいところだろう。