「特権意識にウンザリだ」ロバーツ監督の〝落選ショック〟がメディア同士の罵り合いに発展
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)が全米野球記者協会員(BBWAA)が選出するナ・リーグの年間最優秀監督の最終候補に漏れたことへの波紋が収まらない。同賞は12日(日本時間13日)にMLBから発表され、メッツ・メンドーサ監督、パドレス・シルト監督、ブルワーズ・マーフィー監督が最終候補の3人として選出。そこにワールドシリーズを制覇したロバーツ監督の名前はなく、ポストシーズンで下した監督が残った。 【写真】大谷翔平にハグされるロバーツ監督 投票はポストシーズン前に行われているとはいえ、ドジャースは98勝64敗で西地区V。同地区のパドレスは93勝69敗の2位。当然ながらファンや地元メディアから「冷遇された」「優勝監督が無視された」と不満が噴出し、ドジャース側の怒りは収まらずに〝メディア抗争〟にまで発展している。 「オレンジカウンティレジスター」のドジャース担当のビル・プランケット記者がXで「NLプレーオフで敗れた2チームの監督とミルウォーキーの監督が選ばれた。ロバーツはトップ3に入らなかった。プレーオフ前に提出されたということを忘れてはならない」「賞は期待値を越えたチームに送られ、ドジャースは毎年の期待が高すぎる。その結果ロバーツの仕事が過小評価されている」などと投稿し、明らかに3人がロバーツより劣っているとした。 これに対してパドレスメディア「フライアーズオンベース」のドリュー・コッホ記者が猛反撃。「3人のMVPを擁して3億7000万ドルの年俸を払っているチームの監督が受賞すべき、とするプランケットやドジャースファン全員を誰か厳しく叱責してください。この自己認識の欠如と権利意識こそがドジャースを我慢できない理由なのです。特権意識にうんざり。ワールドシリーズ優勝をカネで買うチームを同情する人はいない」と倍返しでドジャース批判を展開させた。同地区の宿敵だけにファン、メディアもバチバチだ。
東スポWEB