ダノンベルーガ（左）と天皇賞・秋の追い切りを行ったタスティエーラ（右）＝美浦トレセン（撮影・塩浦孝明）

山口大　昨年のイクイノックスほどずば抜けた馬はいないものの、今年もGⅠ馬6頭が集まり、よく見える調教の馬も多かったです。 【写真】リバティアイランドはCWコースでシャープな伸びを披露 内海　それは美浦も同じ。S評価がこちらは2頭もいた。まあ、レーベンスティールは綿越の俺チェックに任せるとして、ここはタスティエーラをフォローしていこう。 山口大　昨年の日本ダービー馬。それ以来、白星から遠ざかってはいます。 内海　今季は休み明けからコンディションがいいのか1週前の17日にWコースで5ハロン64秒7－11秒0を馬なりでマーク。動きは活発だよ。 山口大　天皇賞・春7着以来ですが、休み明けの不安はなさそうですね。 内海　ダノンベルーガを4馬身ほど追いかけた本追い切りも馬なりであっさり併入。フォームも上体がしっかり起きていて、実に力強い。3歳春は気負った様子も見られた馬だけど、その辺もさすがにもう大丈夫だね。 山口大　栗東はリバティアイランドがS評価です。 内海　こちらもドバイシーマクラシック3着以来。仕上がりは気になるところ。 山口大　3歳時は前進気勢の強さも目につきましたが、向こう正面では落ち着き払った走りで、直線はスッと加速。騎乗者のアクションなしでのギアチェンジは、操縦性のアップと心身の成長を感じました。東京の長い直線は向きそうですし、性能の高さと状態の良さを改めて証明した追い切りだったと思います。