キャッチコピーは”日本一小さい営業マン” 身長139センチの男性「障害は唯一無二の個性。一番の武器」営業成績は社内トップ
RKB毎日放送
人や地球に優しい取り組みを紹介するカラフルウィーク。先天性の障害を個性という強みに変えて活躍する男性を取り上げます。「日本一小さい営業マン」と名乗って日本一の営業マンを目指しています。 【写真で見る】日本一小さい営業マン 山崎海斗さん ■「この身体が一番の武器」キャッチコピーは”日本一小さい営業マン” 「山崎海斗。日本一小さい営業マンです」 爽やかな笑顔で挨拶する、福岡市東区の会社員、山崎海斗さん、25歳。身長は139センチで、自ら『日本一小さい営業マン』と名乗って活躍しています。 山崎海斗さん(25)「唯一無二の個性だと思っています。こういう身体を持っているからこそ『日本一小さい営業マン』というキャッチコピーを付けることができて。僕だからこそできることなので、一番の武器だと思っている」 ■障害が当たり前と思っていたら、中学校でいじめに・・・ 海斗さんは、「先天性多発性関節拘縮症」という疾患で、関節が固まったり曲がったりした状態で生まれてきました。 山崎海斗さん「一年のうち半年くらいは病院にいて、ほとんど家には帰ることができていなかった」 小学校までは先生や友達に支えられ、楽しく生活していた海斗さんでしたが、中学校に入るといじめられるように。 別の小学校から来た同級生からつけられたあだ名は、「かび」や「ばいきん」でした。 山崎海斗さん「今までは障害が当たり前と思って生きてきた中で、自分の障害を悲観的に捉えることはなかったんですけど、中学生になって現実を知ったじゃないですけど。やっぱり自分って見た目違うし、みんなができることできないし、やっぱり障害者なんだなと。クラスメートと壁を感じるようになった」 ■支えは母 あえて厳しく、そして明るく そんな海斗さんを支えのが母・絵里さんでした。いじめに苦しむ息子に対し、あえて厳しく接したと言います。 母・絵里さん「別の小学校から集まるので。まぁ、でもそれは仕方ないじゃないけど、この子だからいじめがあったというわけではないので。自立しないと。全部親がいつまでもしてあげられることではないので、いつ私も死ぬか分からないと思うと、この子一人でこの世の中においていけないので。できないことはいっぱいあるけど、気持ち的に強さ的にはメンタルは強くしておかないとなと思って」 厳しいだけではなく、友達のように明るく接してくれた母の存在が、海斗さんにとっては救いでした。