50代・60代推奨【つまずき、転倒防止にも】股関節と下半身の柔軟性を同時にアップ「一石二鳥トレ」
暑い日が続き、外での運動がしづらいため運動不足を感じている人も多いのではないでしょうか。運動不足が続くと、階段の上り下りがつらくなったり、つまずきやすくなったり、夏バテを感じることも増えてきます。今回は、股関節と太ももの柔軟性を高めて運動不足を解消する、簡単ヨガトレーニングをお伝えします。 ◆写真で詳しいやり方を見る→股関節と下半身の柔軟性を同時にアップ「一石二鳥トレ」 ■運動不足が続くと股関節が硬くなりやすい 股関節は太ももの骨(大腿骨:だいたいこつ)と骨盤が接合している場所です。では、股関節はどうして硬くなってしまうのでしょうか? その理由は、日常生活の癖にあります。 運動不足で必要最小限の動きしかしていない日が続いたり、普段から脚を組んで座る癖があったり、体重のかかり方が均等でなかったりすることで、使われる筋肉に偏りが出てしまいます。そして、どちらかの股関節周りの筋肉が固まってしまうことで、股関節が硬くなるということにつながります。股関節を取り巻く筋肉を日常生活において均等に、かつ柔軟性が高まるように使うと、股関節の動きはスムーズになっていきます。 ■股関節に関係する筋肉 「股関節が硬い」と聞くと、股関節だけに意識が向いてしまう人も多くいると思います。しかし、大切なのは、股関節と関係する筋肉の働き。 股関節に関連している筋肉は、お尻から太ももまでの筋肉全部。お尻の筋肉である大殿筋、太ももの裏側のハムストリングス、太ももの前側の筋肉である大腿四頭筋や、内側の筋肉である内転筋などです。さらに、骨盤と太ももの骨を繋いでいる腸腰筋も下半身を動かす上では欠かせない筋肉となります。 これらの筋肉が硬くなると、股関節の硬さだけではなく、腰痛や冷え、骨盤の歪みまでつながる場合があります。 ■運動不足解消!股関節と太もものヨガトレ 1、四つん這いになり、左脚を真横に開き、つま先を正面へ向けます。右ひざと左の足裏が一直線になるようにします。 2、息を吸って、上半身の重心を前に移動します。 3、息を吐きながら、身体とお尻を後ろに引きます。太ももの裏側や内側の伸びを感じていきましょう。 4、余裕があったら、さらに腰を落として両手を身体に引き寄せ、左のつま先を立てます。身体を左右に揺らして、右の足首をほぐしたり、脇や体側も心地よく伸ばしていきましょう。 ライター/岩崎奈緒子(ヨガ講師)
岩﨑奈緒子