ガザ休戦案、詰めの交渉へ ハマス幹部「これまでとは別物」
【ドーハ共同】パレスチナ自治区ガザの戦闘休止を巡り、イスラエルと間接交渉を続けるイスラム組織ハマスの政治部門幹部ホサム・バドラン氏は2日、拠点を置くカタールの首都ドーハで共同通信の単独取材に応じた。イスラエル側からの提案は「これまでとは別物」と評価し、これを土台に文言調整で詰めの交渉を進める考えを示した。 ただ提案は、ハマスが求めてきた戦闘終結について「持続可能な平穏」とあいまいに表現している。バドラン氏は「戦闘終結が担保されるかどうか保証がない」と指摘し、現行案のままでは「受け入れられない」と述べた。 合意してもイスラエルがほごにする恐れがあるため「求めているのは解釈に左右されない正確な表現だ」と強調。「戦闘終結」と明確に合意文書に盛り込む重要性を訴えた。 3段階からなる提案のうち、生存する全ての人質をハマスが解放する第2段階が「最も重要」と指摘。戦闘終結で最終合意する前に全ての人質を引き渡してしまえば、いつ攻撃が再開するか分からないとして全人質解放前に戦闘終結を宣言する必要があると主張した。