心の専門家が解説!結婚前に知っておきたい「自分の課題との向き合い方」
『そろそろ婚活しようかな』という想いがある一方で、『結婚してもうまくいかなかったらどうしよう』という声を耳にすることが多々あります。3組に1組が離婚するといった現状も含めると、そういった不安な気持ちが湧いてくるのも自然なことだと思います。また、結婚するからには末永くと考えている人も多いはず。そこで、婚姻関係をスムーズにするために必要な視点や、結婚前に知っておきたいことを心の専門家の視点からお話ししていきたいと思います。 【写真】恋につまずいた時に観たい、Netflixオリジナルの恋愛映画10選
性格の不一致を心理学的に紐解いてみる
離婚理由の不動の1位である『性格の不一致』。もともとは他人だった2人がパートナーになるわけですから、不一致が起こることは決しておかしいことではありません。それでも、離婚するカップルと離婚しないカップルに分かれるのが現実としてあるのは一体なぜなのでしょうか。そこで、性格の不一致について心理学の視点から考えてみたいと思います。 (1)性格の不一致=悪いことなのか? 赤の他人がパートナーになるわけなので、どんな家族の元で育ってきたのか、どんな生い立ちだったのか、学歴や職歴、休みの日の過ごし方、好きなものや嫌いなものなどが全く同じであるということはあり得ないと思います。本来は『カップル間での性格の不一致が起こるのは自然なこと』だと思うのですが、どうしても性格の不一致に対しては『悪いもの』という印象がつきまとうようです。 (2)役割期待が強すぎるのでは? 『妻はこうあるべき』『夫はこうあるべき』といった考え方が強くなりすぎていないでしょうか? こういったものは【役割期待】と呼ばれたりしますが、役割期待によってこうすべきという思考が強くなると、自分と相手との違いを受け入れることが難しくなってしまいます。 (3)伝えることを避けていない? 性格の不一致があったとしても、婚姻関係が続いているカップルの特徴は、『伝える』ということを積極的に行っていることだと思います。近しい関係にいるからこそ、伝えることを怠るということが起こりやすいものですし、また、『相手はこう思っているに違いない』という思い込みを持つことによって、伝えることや理解することを妨げるということが起きやすくなってしまいます。