「プリンを食べるか我慢するか」で人生が変わる理由
「一度きりの人生で、今という時間は二度とやってこないのに、なんで自分は時間を無駄に使ってしまうのか」と以前は悩んでいた編集者・柿内尚文(かきうち・たかふみ)氏が、時間の使い方について考えました。柿内氏は「人生には4つの時間しかない」と言います。 「幸福の時間」はやりたいこと、喜びを得られることをして幸せを感じる時間。 「投資の時間」は目的のために努力している時間。 「役割の時間」はやらなければいけないことをしている時間。
「浪費の時間」は無意識に過ごしてしまうムダだと感じる時間です。 書籍『このプリン、いま食べるか? ガマンするか?』を一部抜粋・再構成し、時間の使い方のコツをご紹介します。 ■4つの時間を意識するとプリンの選び方が決まる 4つの時間を意識すると、時間の選び方が変わります。プリンの例で、考えてみたいと思います。 喫茶店に入った時のこと。メニューに「昔ながらのプリン」がありました。「昔ながらのちょっと硬めのプリン、大好きなんだよね」
最近のプリンはとろとろ系が多く、硬いプリン好きの彼は、注文するかどうか迷いました。 「小腹もすいたし、このプリンおいしいだろうな。食べたい……」 心がそう叫んでいます。 一方で、こんな心の声も。 「3日前からダイエットをスタートしたばかりじゃないか。今回は絶対成功させるって自分に誓っただろ! ここはガマンだ」 「ここでプリンを食べたら最高に幸せだろうな」という気持ちと、「今はダイエット中だから、ガマンしなくては」という気持ち。2つの感情が天使と悪魔のように心の中で葛藤しています。
あなたなら、どちらを選びますか? 「今はプリンを食べて、その分、あとでほかの食事で調整すればいい」 「食べたいものを食べて、その分、運動すればいい」 そう考える人もいるかもしれませんが、それが簡単にできないから悩みます。 だって、ダイエットをしないといけない理由が「食べることをガマンできない。運動もそこまでできない」からかもしれません。 ここでテーマにしたいのはダイエットではなく、「時間の選択」についてです。