人をかむ柴犬が保護施設に入所、10カ月で見せた変化に感激「表情がぜんぜん違うのに泣ける」
行き場のないかみつき犬の保護施設 代表「一番大切なものは『動物に注いだ愛』ではなく『動物に伝わった愛』」
齊藤さんは2014年から個人で犬の保護活動からスタートし、咬傷犬の行き場がないことを活動の中で実感して譲渡困難犬のための保護施設として「わんずふりー」を開設したとのこと。現在は全国の行政、保護団体より扱いの難しい咬傷犬を主に引き受け、24時間自由な自然環境で共同生活をしながら犬社会を学び、心と身体をリセットし、犬が負った「さまざまな傷」を癒し、看取りまたは譲渡に結びつける活動をしています。咬傷犬を受け入れる活動を通じて、齊藤さんはこう訴えます。 「9月8日現在受け入れいている犬は39頭です。動物愛護先進国でも咬傷犬は殺処分されている現実をほとんどの人は知りません。私は動物愛護後進国の日本から国内はもとより、世界へ向け行動でメッセージを発信し、どんな命に対しても人間は責任をとらなければならないことを訴え続けていきたいと思います。そして、咬傷犬にありがちな体罰での矯正は不要であることを実績を踏まえ証明し続けたいと考えています。一番大切なもの、それは『動物に注いだ愛』ではなく、『動物に伝わった愛』なんです」 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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