藤井聡太竜王は鹿児島黒牛ステーキ、佐々木勇気八段は海鮮丼と寿司の「昼食ダブル」…竜王戦第6局
対局開始から2時間ほどで激流の局面を迎え、藤井聡太竜王はステーキで栄養補給……。佐々木勇気八段が藤井竜王に挑戦する将棋の第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第6局は11日、対局初日の昼食休憩を迎えた。
鹿児島県指宿市の指宿白水館で行われている一戦。藤井竜王の勝負めしは鹿児島黒牛膳だった。ステーキに小鉢やスープ、ご飯がついたセットメニューだ。対局前日も旺盛な食欲をみせていた藤井竜王は、パワフルな昼食で午後の戦いに備えた。
挑戦者の佐々木八段は海鮮丼と寿司という「昼食ダブル」のオーダーだった。大食漢で知られる佐々木八段。ただ、今回は海鮮丼の「ご飯少なめ」、寿司は「シャリ小さめ」を要望し、二人前ではあるが、量を調整した注文の仕方をしていた。
相掛かりの戦型となった第6局は、藤井竜王が指した将棋がベースになっている進行で、両者の深い研究がうかがえる形だ。午前から大駒を取り合う激しい展開で、検討する中川大輔八段は「早くも終盤戦になった。互いの玉が見える形なので、考えることが多い。おいしく昼ご飯を味わうのは大変かもしれない」と話した。(吉田祐也)