日立建機、中型ホイールローダーの新モデル2機種を発表…自動速度制御機能搭載
日立建機は、中型ホイールローダーの新モデル「ZW140-7」と「ZW160-7」を発表した。これらの新モデルは、自動速度制御機能や周囲環境認識システムなど、最新技術を搭載し、低燃費と高い安全性を実現している。 日立建機の新型中型ホイールローダー 「アプローチスピードコントロール」と呼ばれる自動速度制御機能を搭載している。この機能により、ダンプトラックへの積み込み作業時の走行速度を自動で制御することが可能となった。その結果、ZW140-7では19%、ZW160-7では5%の燃料消費量削減を達成している。また、オペレータはアクセルとブレーキの複雑な操作から解放され、積み込み作業に集中できるようになった。 安全性向上のため、「AERIAL ANGLE(エアリアル アングル)」という周囲環境視認装置を搭載している。これにより、車体周囲270度の俯瞰映像をキャブ内のモニターに表示することができる。オプションで前方カメラを追加すれば、360度の全周囲映像も表示可能だ。 さらに、「ペイロードチェッカー」という荷重判定装置も搭載されている。これにより、オペレータはバケットの積載重量をリアルタイムで把握でき、過積載や過小積載を防ぐことができる。 IoT技術の活用も進んでおり、「ConSite Air(コンサイト エアー)」というシステムを採用している。これにより、遠隔で車体の状態診断やソフトウェアの更新が可能となり、メンテナンス効率の向上が期待できる。 日立建機は、これらの新型ホイールローダーの年間販売目標を2機種合計で250台としている。一般土木、除雪、産業廃棄物処理、畜産、林業、採石など幅広い業種での需要を見込んでいる。 新型ホイールローダーは、燃費性能の向上や安全性の強化、IoT技術の活用など、建設機械に求められる最新のニーズに応える製品となっている。今後の建設現場における生産性向上や作業環境改善に貢献することが期待される。
レスポンス 森脇稔