ファミマ、「涙目シール」で食品ロス削減 値下げで購入率向上
ファミリーマートは、おむすびや弁当などの中食商品に貼る値下げシールのデザインを、涙目のキャラクターやメッセージの入ったものに変更する。2025年春より全国の店舗で展開予定。 【この記事に関する別の画像を見る】 10月30日から実施した実証実験では、シールのデザイン変更により、値下げ商品の購入率が5ポイント向上した。実験は、東京都と神奈川県の一部店舗で4週間実施。涙目の表情をしたおむすびのイラストと「たすけてください」のメッセージを掲載した値下げシールを使用し、購入者の行動心理に訴求することで食品ロス削減を促した。 結果、購入率が5ポイント向上。購入者からは「涙目で思わず助けたくなるイラストだったので手に取った」「食品ロス削減に関心があるので賛同して購入した」といった声があった。 ファミリーマートは、環境の中長期目標「ファミマecoビジョン2050」に基づき、食品ロス削減に積極的に取り組んでいる。商品包装の改良によるロングライフ化や発注精度の向上、「てまえどり」の継続実施に加え、'21年7月からは消費期限の迫った中食商品を値下げ販売する「ファミマのエコ割」を導入している。 これらの取り組みによって、食品ロス削減の'23年度実績は、'18年対比で28.9%削減を達成。'30年には50%削減、'50年には80%削減を目標としている。涙目シールの全国展開により、年間約3,000トンの食品ロス削減効果を見込んでいる。
Impress Watch,佐々木 翼