【解説】インフルエンザ患者数過去最多…受験シーズン感染どう防ぐ? 電車の「つり革感染」注意 睡眠とって免疫力アップ…5時間未満の人は感染リスク高まる傾向も
12月23日から29日までの1週間に報告された、全国のインフルエンザの1医療機関あたりの患者数が1999年の統計開始以降、最多の64.39人(前週は42.66人)となったことが分かった。受験シーズンが本格化する中、日常生活の中でインフルエンザにかからないためにできる対策について、詳しく解説する。 【画像】インフルエンザ対策に重要な免疫力アップ…専門家が語る理想の睡眠時間とは
前週比1.5倍…感染が爆発的に拡大
青井実キャスター: インフルエンザの感染、爆発的に拡大しています。去年とは、全く違いますね。 宮司愛海キャスター: そうなんです。改めて9日に発表されたインフルエンザの感染者の報告数ですけれども、12月23日から29日までで全国平均で、64.39人ということで、その前の週の42.66人と比べて、1.5倍ほど増えている、こういった結果になりました。ちなみに、このグレーの線、ちょっと見えづらいですけど、これが2023年9月から2024年8月の推移ですから、今年はグーンと、すでにピークが迫ってきているということが分かります。 青井キャスター: 「インフルエンザ」流行レベルマップが出てきましたが…。 宮司キャスター: 全国で見てみると、真っ赤ですよね。警報が出されているところが赤、もしくはピンク色になっているんですけど、ほぼほぼ全国的に真っ赤になっているということですね。 青井キャスター: 全国の皆さん注意してください、というニュースですよね。
電車の中では「つり革感染」に注意
宮司キャスター: 年が明けまして、受験シーズンが本格化しています。受験生の中でも感染が怖いという方もたくさんいると思いますけれども、日常生活の中でインフルエンザにかからないためにできることというのを見ていきたいと思います。 宮司キャスター: まず皆さん、毎日乗ると思います。電車その中でも満員電車ですね。 なかなか対策が難しいと思いますけれども、感染症に詳しい東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授によりますと、中でもつり革感染に注意が必要ということなんですね。 というのも、例えば、くしゃみや咳をした人が口を手で押さえる。そして、そのままつり革を握ると、ウイルスが付着してしまう。そして、付着したつり革を握って、なおかつ、鼻や目や口などを触ってしまうと、そこから感染をしてしまうということに注意が必要だということです。 青井キャスター: つり革ですから握ってしまうのはしょうがないんですけど、この後に触らなければ、感染しないという考え方ですね。 宮司キャスター: もちろん握っただけでは感染しませんし、電車に揺れると危ないですから、できるだけ握ってほしいんですけれども、降りた後に手を洗ったり消毒したり、そういったことを心がけてほしいということでした。 青井キャスター: あと、くしゃみする側もマスクをしたり、工夫もできますし、あと日常生活でいうとスーパーのかごとか、エレベーターのボタンとか、自動ドアのボタンとか…。 宮司キャスター: 触れますよね。かごもボタンもつり革と同じで感染リスクがあります。触った後は手を洗ったり、消毒することが大事です。 それから、皆さん、今、マスクをつけていらっしゃる方も多いと思います。マスクの内側は顔に触れてますが、外側はウイルスが付着しているわけですね。なので、外側を触った手でまた、同じように鼻や手を触ったり、内側を触ったりすることのないように気をつけてほしいということです。