櫻坂46、満開の“櫻前線”と共に駆け抜けた2024年 これまでを超えて未来を切り拓く大躍進を振り返る
メンバー個々の活躍、“櫻坂らしさ”の広がりと共に5周年へ
二期生、三期生を主体としたメンバー個々の活躍もグループ人気に繋がっていることは言うまでもない。『THE TIME,』(TBS系)出演が4年目に突入した松田里奈は、その認知度の高さを『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)のロケ企画で証明済み。守屋麗奈を筆頭とする谷口愛季、中嶋優月、遠藤理子といった「ラヴィット!ファミリー」(TBS系『ラヴィット!』シーズンレギュラー)も、櫻坂46の入り口として機能していることは間違いない。 また、映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』で主演を務め、俳優としての道を邁進し始めている藤吉夏鈴や、坂道グループ初の『ViVi』専属モデルとして度々カバーを飾る山﨑天は『ベンザブロック®プレミアム』のCMにも出演中だ。始球式での暴投や『M-1グランプリ2024 敗者復活戦』(ABCテレビ・テレビ朝日系)といったところで度々話題に上がる武元唯衣は、グループにとって稀有な存在。守屋と並び、SNSで定期的にバズを起こしている印象のある森田ひかるも特筆しておきたいメンバーの一人だ。 櫻坂46が今年リリースしたシングルは3枚。さらに松田と森田が歌唱で参加したデジタルシングル曲「ピッカーン!」がある。先日の『ミュージックステーション「SUPER LIVE 2024」』(テレビ朝日系)でも披露していた「何歳の頃に戻りたいのか?」は、東京ドーム公演でセンターの山﨑によるソロダンスからライブ全体のオープニングを飾った楽曲。過去ではなく、今、そして未来を信じて進んでいく「Start over!」にも通ずるメッセージ性は、櫻坂46の在り方を示してもいる。 続く2枚のシングル表題曲「自業自得」「I want tomorrow to come」の2作でセンターを務めたのが山下瞳月。『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』や先日オンエアとなった『櫻坂46年末スペシャルCM』の中でキーワードとなっている“櫻坂らしさ”の答えとは、Buddies一人ひとりの捉え方によって千差万別のはずであり、筆者としては「自業自得」「I want tomorrow to come」の2曲でまた新たな表現の仕方、“櫻坂らしさ”が広がったという認識でいる。 『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で披露するのは「自業自得」。合宿時代、すでに振付を担当しているTAKAHIROから太鼓判をもらい「ゾーンを持ってる」とコメントを受けていた山下の軸のぶれないダンス、大サビから微かに、時に大いに笑みを見せる感情表現がポイント。今の、未来の櫻坂46の顔が注目を浴びる瞬間にもなるはずだ。 2025年には節目となるグループの5周年と、新たな仲間・四期生メンバーを迎える櫻坂46。『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』で、キャプテンの松田はゴールというものはなく、東京ドームの先にまだ観たことのない景色がある、そこに向かって手を取り合って進んでいきたいと話していた。〈夢を見るなら 先の未来がいい〉ーー新たな花が咲き誇る季節の足音が聞こえてくる。
渡辺彰浩