65歳以上無職夫婦「1ヵ月の生活費」はどのくらい?現代シニアの貯蓄額・2024年度の年金額も紹介
まとめにかえて
今回、65歳以上の年金受給世帯の貯蓄や資産の内訳、毎月の家計収支を見てきました。 すでに年金を受け取っている方にとっては、この記事を通じてご自身の実情と比較するきっかけになったかもしれません。現役世代の方は、今後の物価上昇や年金額の変動がどのような影響をもたらすか、不安を感じる方もいるでしょう。 老後資金の準備期間には限りがあるため、少しずつでも早めに準備を始めることが大切です。もし今回の記事を機に、資産形成や資産運用を検討しようと考えた方は、以下のような手順で準備を進めると、より効率的に老後資金を備えることができます。 1. 「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を活用して、将来の年金見込み額を確認する 2. 将来の生活費を大まかに計算し、不足しそうな金額を把握する 3. 目標や不足額に合わせて、資産形成や資産運用の方法を検討する 現在は、NISAやiDeCoなどさまざまな資産運用制度が整っています。それぞれのメリット・デメリット、リスクを理解し、自分に合った方法や組み合わせを考えてみましょう。 小さな一歩を踏み出すかどうかで、将来自分らしい老後生活を実現する道が拓けるかもしれません。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」 ・厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6 <2024> 年財政検証結果ー」 ・内閣府「高齢社会対策大綱の策定のための検討会(第8回)」 ・帝国データバンク「定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年10月 」
小沼 大助