マセラティ、日本限定の「MC20 チェロ」スペシャルエディション 青と赤を基調に4台のみ生産
マセラティ ジャパンは11月11日、日本限定の「MC20 チェロ」スペシャルエディションとなる青を基調とした「MC20 チェロ ブルー インフィニート」、赤を基調とした「MC20 チェロ ロッソ ヴィンチェンテ」を発表した。いずれも2台ずつの限定生産となり、価格は前者が4736万円、後者が4886万円。デリバリー開始は2025年1月以降を予定する。 【画像】赤を基調とした「MC20 チェロ ロッソ ヴィンチェンテ」 1914年のブランド設立以来、マセラティはさまざまなモータースポーツシーンで活躍してきたが、その中でも青と赤はマセラティのモータースポーツを語る上で欠かせない色になっているという。元来、マセラティのロゴには青と赤が用いられており、これはマセラティ発祥の地であるボローニャ市の紋章に同じ色が使われていることに由来していると言われている。また、その後のモータースポーツシーンでも、多くのマセラティのレーシングカーには青や赤を基調としたボディカラーが採用され続けている。 今回、これらの歴史にオマージュをささげて特別に制作されるMC20 チェロは、マセラティのデザインセンターであるチェントロスティーレが日本のために手がけた独自モデルで、過去の名車「250F T3 ‘ピッコロ’」「350S」からインスピレーションを得た。1950年代後半のレース車両を現代のMC20に融合させ、当時のレーシングスピリットをオープントップデザインにより再現したという。 「MC20 チェロ ブルー インフィニート」はイタリア語で「無限の青」を意味し、1958年に登場した「250F T3 ‘ピッコロ’」からインスピレーションを受けたモデル。ブルーを基調としたボディに白のバードケージデザインが施され、フロントグリルやCピラーのトライデントバッヂもホワイトで統一された。 また、「MC20 チェロ ロッソ ヴィンチェンテ」は「勝利の赤」を意味し、「350S」と同様に青と白の3色ストライプが施された。ボンネットからエンジンフードにかけて続くソリッドホワイトとブルーパステルのトリプルストライプが特徴的で、ルーフ格納部分にはソリッドグレーの大きなロゴが配される。 インテリアも各モデルの外装色に合わせており、「MC20 チェロ ブルー インフィニート」は青と黒のコントラスト、「MC20 チェロ ロッソ ヴィンチェンテ」は赤と黒のコントラストで仕上げられた。両モデルともにレーシング仕様のアルカンターラインテリアを採用し、外装との調和を意識したデザインとなっている。また、日本市場で人気が高いというサスペンションリフター、カーボンセラミックブレーキ、先進運転支援システム(ADAS)を標準装備。ホイールはグロッシーブラックのミロンホイールで、両モデルともにブルーのブレーキキャリパーが搭載される。
Car Watch,編集部:小林 隆