三菱電機が自動車機器事業を分社化---事業の選択と集中、社外との協業も模索
三菱電機
三菱電機は同社の自動車機器事業を2024年4月から分社、子会社化する。10月31日に決定し、同日発表した。三菱電機では、各事業の特性に見合った施策を実施し、収益性・資産効率向上を図るべく、事業ポートフォリオ戦略と経営体質改善を推進している。 三菱電機は、2024年4月1日を効力発生日(予定)として、同社の自動車機器事業を吸収分割の方式により、今後同社の連結子会社として新設するMelco自動車機器事業分割準備株式会社に承継する。 三菱電機の事業ポートフォリオ戦略と経営体質改善においては、特に、自動車機器事業の収益改善が課題となっている。CASEをはじめとして、産業構造が急速に転換する中、意思決定プロセスを簡素化し、よりスピーディな事業運営を行うため、自動車機器事業を分社化することになった。これにより、一段の「事業運営の効率化」と「事業ポートフォリオの再構築」を図る。 三菱電機は昨2022年、BA(ビジネスエリア)経営体制を導入し、BA単位での経営への移行と権限移譲を進めることで、経営戦略として掲げる事業ポートフォリオ戦略の強化に取り組んでいる。4月24日開催の執行役会議では、自動車機器事業について抜本的な構造改革を実施することを決議していた。
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レスポンス 高木啓