阪神・畠世周「その流れに乗ってやってやるぞという気持ち」大竹、漆原に続く現役Dからの出世誓う
巨人から現役ドラフトで阪神に移籍した畠世周投手(30)が19日、西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。タイガースカラーの黄色いネクタイを締め、「打倒ジャイアンツ」と古巣撃破での優勝を宣言。先発経験を生かしてロングリリーフに意欲を示し、大竹耕太郎投手(29)、漆原大晟投手(28)に続く現役ドラフトからの出世を誓った。 【写真】阪神・藤川球児監督明言、畠は中継ぎ! 「甲子園で一番輝く」僅差を勝ち切る右の〝ジョーカー〟や 心もすっかり虎一色になっていた。入団会見に臨んだ畠の胸には、タイガースカラーの黄色いネクタイが輝いていた。 「(今季)1位である読売ジャイアンツさんを倒さなければ優勝はないと思っているので、そこへ向けて全力でぶつかれるように。恩返しだと思うので、打倒ジャイアンツで頑張っていきたい」 ネクタイはこの日のために急遽(きゅうきょ)購入した。巨人から阪神に加入した投手は、移籍1年目の1979年に投手タイトルを総なめにした小林繁以来。「フレッシュな気持ちで挑んでいける」と柔らかい表情の中に新天地での期待感がのぞいた。 巨人では8年間で119試合に登板し、19勝&19ホールドを記録した。藤川監督は中継ぎでの起用を明言しており、まだ直接言葉は交わしていないものの、畠は「元々、先発をしていたので、長いイニングを投げられることが持ち味。存分に発揮していけたら」と気合十分。強みを生かし、ロングリリーフも買って出る構えだ。 阪神は現役ドラフトで3年連続の投手獲得。第1回に移籍した大竹は2年連続の2桁勝利、今季は漆原が38試合登板で大きな戦力となった。 「2人も活躍しているので、自分もその流れに乗ってやってやるぞという気持ちでいっぱい。中継ぎということで50試合登板であったり、勝ちパターンに入っていけるように頑張っていきたい」 俺もこの〝覚醒ロード〟に続く-。古巣を倒してV奪回に貢献する。(中屋友那) ■畠 世周(はたけ・せいしゅう) 1994(平成6)年5月31日生まれ、30歳。広島県出身。近大福山高では甲子園出場なし。近大に進み、3年秋にリーグタイ記録の3試合連続完封。17年ドラフト2位で巨人入団。同年7月19日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初勝利。通算119試合登板、19勝12敗、2セーブ、19ホールド、防御率3・21。186センチ、82キロ。右投げ左打ち。来季推定年俸2000万円。背番号「36」。