ロナウジーニョ氏（ロイター）

　元ブラジル代表FWのロナウジーニョ氏（44）の同国代表に関する発言が波紋を広げている。 　同氏は自身のインスタグラムに、母国代表を批判するコメントをアップした。「もうたくさんだ。ブラジルのサッカーが好きな人にとって、今は悲しい時期となっている。試合を見る気力もない。立派な指導者がおらず、ほとんどが平凡な選手ばかりだ」 　さらに「選手になろうと思うずっと前、子供の頃からサッカーを見てきたが、これほどひどい状況は見たことがない。代表への愛情、決断力の欠如、そして何よりも大切なサッカーへの愛が欠如しているのだ」と厳しい言葉を続けた。 　その上で「南米選手権は見ないし、勝利を祝うつもりもない」とまで。突如としてスーパースターが〝暴走〟したことで、このコメントは世界中に広まった。 　するとこの投稿後には、同じくインスタグラムで〝種明かし〟。「私は決してブラジルサッカーを見捨てたりはしない。実際、あの言葉はブラジル人ファンから発せられたもので、私がインターネットで見た本物のコメントなんだ。ファンの応援は選手にとって大きな違いを生む。代表選手に今必要なのは応援なんだ。僕らが自信を見せれば見せるほど、選手たちはピッチで自信を持てるようになる」 　続けて「だから僕はレクソナと一緒にプロモーションに参加したんだ」。レクソナとは、ユニリーバ社のデオドラント製品のブランドで、一連の投稿はプロモーション活動の一環だったようだ。ブラジルメディア「グローボ」は「ロナウジーニョ、広告キャンペーン投稿でセレソンへの〝批判〟を繰り返す」と伝えた。